松井裕樹は史上最年少、宮西尚生は“W偉業”なるか 22年に達成されそうな投手記録

日本ハム・宮西尚生(左)と楽天・松井裕樹【写真:石川加奈子、荒川祐史】

日本ハム・宮西尚生は800登板へあと16、400ホールドへあと27

2022年のプロ野球はセ・パともに3月26日に開幕する。各チームの状況やペナントレースの行方は早くも気になるところだが、合わせて気に留めておきたいのは個人記録。達成が期待される投手記録を見ていこう。

○800試合登板:宮西尚生(日本ハム)あと16

入団1年目の2008年から21年まで14年連続50試合登板を果たしている左腕は、史上8人目の偉業にあと16試合に迫っている。例年通り50試合登板をクリアすれば、五十嵐亮太氏の823試合、江夏豊氏の829試合を抜いて歴代6位となる。

600試合登板には平野佳寿(オリックス)があと5、益田直也(ロッテ)があと7試合に迫っている。

○3000投球回:石川雅規(ヤクルト)あと47回

身長167センチの“小さな巨人”は2021年、17試合登板で82回を投げた。2022年1月22日に42歳を迎えるが、故障さえなければ47投球回は高いハードルではないだろう。3000投球回に達すれば、NPB史上28人目となる。

2000投球回には内海哲也(西武)があと5回、和田毅(ソフトバンク)があと107回2/3に迫っている。内海は2021年に7回を投げ、和田は94回1/3を投げた。

○150勝:和田毅(ソフトバンク)あと7勝、岸孝之(楽天)あと9勝

和田は2021年、18登板で5勝をマーク。2022年2月21日で41歳になるが、打線の巡り合わせ次第では7勝は不可能ではないだろう。MLBでは通算5勝を挙げており、あと2勝で日米通算150勝になる。

岸は2021年、3年ぶりに規定投球回をクリアして9勝10敗、防御率3.44をマーク。例年通りの力を発揮すれば、150勝到達の可能性は高まる。

楽天・岸孝之は150勝へあと9勝、2000奪三振まであと122に迫る

○200セーブ:平野佳寿(オリックス)あと15、山崎康晃(DeNA)あと30、松井裕樹(楽天)あと35

4年ぶりに古巣に復帰した平野は2021年、29セーブを挙げて優勝に貢献した。怪我さえなければクリアできる数字だろう。山崎は入団から5年間で163セーブを積み上げたが、ここ2年はクローザーを外れ、7セーブにとどまっている。再び守護神の座に返り咲けるかがポイントになる。

松井は2021年、故障離脱するまでに24セーブ、防御率0.63の成績を残した。これまでのキャリアハイは2019年の38セーブ。松井は1995年10月30日生まれ。27歳シーズンでの200セーブ到達となれば史上最年少となる。

○400ホールド:宮西尚生(日本ハム)あと27

歴代最多の373ホールドをマークしている左腕は2021年、15ホールドに終わったが、過去に6度30ホールド以上を記録している。

○2000奪三振:岸孝之(楽天)あと122、涌井秀章(楽天)あと126

現役最多の1878奪三振をマークしている岸。2021年は149回を投げて131三振を奪った。規定投球回に届くくらい投げれば、大台クリアに近付く。

涌井は2021年、21登板で96回1/3を投げて6勝8敗、76奪三振、防御率5.04に終わった。年間120奪三振以上は西武時代の2010年(196回1/3で154奪三振)が最後で、やや苦しいか。1年間ローテで回り多くのイニングを投げることが条件になりそうだ。(Full-Count編集部)

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