「寅年」の阪神タイガースは強いのか? 前回2010年は僅差の2位、優勝は2度

阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

優勝は1938年春と1962年、打力光った2010年は僅差の2位

2021年は優勝したヤクルトにゲーム差なしの2位に終わった阪神。「寅年の2022年こそ優勝」と強く願う阪神ファンは多いだろう。ここでは寅年の阪神の成績を紹介する。60年前の1962年に2リーグ分立後初優勝を果たすなど成績の良い年が多い。

【一覧】寅年の阪神の順位一覧

優勝したのは1リーグ時代の1938年春と1962年。1リーグ時代の38年春、石本秀一監督が率いる当時の大阪タイガースは29勝6敗で2位の東京巨人に5ゲームをつけて優勝。景浦将が打点王、西村幸生が最優秀防御率、御園生崇男が最高勝率のタイトルを手にした。同年秋は2位で、優勝決定戦は秋優勝の東京巨人を4勝0敗で破った。

1962年は藤本定義監督の下、75勝55敗3分けで2位大洋に4ゲーム差をつけて優勝。村山実が25勝14敗、防御率1.20でMVPを受賞し、防御率のタイトルを獲得。小山正明は27勝11敗、防御率1.66で最多勝と最高勝率を手にした。日本シリーズは2勝4敗1分けで東映に敗れた。

2位となったのは真弓明信監督時代の2010年。優勝した中日に1ゲーム差で涙をのんだ。この年はチーム打率.290、本塁打173本と打線が活発。マートンが当時NPB史上最多の214安打をマークした他、平野恵一がリーグ2位の打率.350、ブラゼルが同2位の47本塁打を放つ活躍だった。

寅年計8シーズンでAクラス6度、連覇を狙った1986年は3位だった

連覇を狙った1986年は3位。主砲バースが2年連続3冠王を手にした他、投手では高卒1年目の遠山昭治が8勝をマークした。一方で4番の掛布が手首に死球を受けて骨折するなどアクシデントも。終盤は失速し、優勝した広島とは13.5ゲーム差だった。

他の年では2リーグ分立1年目の1950年は8球団中4位(70勝67敗3分け)。藤村富美男が首位打者を手にした。1974年は57勝64敗9分けでBクラスの4位に。田淵幸一がキャリアハイの45本塁打を放った。1998年は52勝83敗で寅年唯一の最下位に。ルーキーの坪井智哉が打率.327をマークしてセ・リーグ連盟特別表彰を受けた。

寅年通算887試合で448勝411敗28分けと勝ち越し、計8シーズン(1938年は春と秋に分ける)でAクラス6度(優勝2度、2位2度)。今年は60年ぶりの“寅年V”となるだろうか。

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(Full-Count編集部)

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