各球団の「1980年代最高の選手」 公式サイトのレイッチ記者が選出

メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチ記者は各球団の「1980年代最高の選手」を選出する特集記事を公開した。選出にあたり、レイッチ記者はデータサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARを参考にしているものの、あくまでも参考に過ぎず、成績と同じくらい印象度も重視されている。なお、マーリンズとロッキーズは1993年加盟、レイズとダイヤモンドバックスは1998年加盟のため、「1980年代最高の選手」は選出されていない。

レイッチ記者が選出した各球団の「1980年代最高の選手」は以下の通り。

オリオールズ:カル・リプケンJr.遊撃手
●1982年6月5日以降、1980年代が終了するまで1試合も欠場しなかった。

レッドソックス:ウェイド・ボッグス三塁手
●1980年代の出塁率.443は2位に40ポイント差をつけるダントツの数字(2500打席以上)。

ヤンキース:ドン・マティングリー一塁手
●1985年にMVPを受賞。翌1986年はMVP投票2位にランクイン。

レイズ:選出なし

ブルージェイズ:デーブ・スティーブ投手
●1980年代に1500イニング以上を投げた47人中「ERA+」126はベストの数字。

ホワイトソックス:ハロルド・ベインズ右翼手/指名打者
●1980年代のすべてのシーズンで125安打以上を放った6人のうちの1人。

ガーディアンズ:フリオ・フランコ遊撃手/二塁手
●1983年の新人王投票でロン・キトルに次ぐ2位にランクイン。

タイガース:アラン・トラメル遊撃手
●1980年代のWAR52.9は遊撃手のなかでベストの数字。

ロイヤルズ:ジョージ・ブレット三塁手/一塁手
●1980年代の長打率.521は3000打席以上の打者のなかで2位タイの数字。

ツインズ:カービー・パケット中堅手
●1980年代の最後の5年間で放った1078安打はメジャートップ。

アストロズ:ノーラン・ライアン投手
●40歳の1987年から3年連続で最多奪三振のタイトルを獲得(43歳の1990年にも獲得)。

エンゼルス:ボビー・グリッチ二塁手
●1986年限りで現役引退。通算WAR71.1は二塁手史上7位の好成績。

アスレチックス:リッキー・ヘンダーソン左翼手
●1980年代に記録した838盗塁だけでもメジャー史上4位にランクインする。

マリナーズ:マーク・ラングストン投手
●1984年、1986年、1987年と最多奪三振のタイトルを3度獲得。

レンジャーズ:チャーリー・ハフ投手
●現時点でメジャー史上最後となるシーズン40先発(1987年)を記録。

ブレーブス:デール・マーフィー外野手
●1982年から4年連続で全試合に出場し、1982年から2年連続でMVP受賞。

マーリンズ:選出なし

メッツ:ドワイト・グッデン投手
●1984~85年に41勝13敗、防御率2.00を記録し、1984年は新人王、翌1985年はサイ・ヤング賞。

フィリーズ:マイク・シュミット三塁手
●1980年代の313本塁打とシーズン30本塁打8度はいずれもメジャートップ。

ナショナルズ:ティム・レインズ左翼手
●1981~86年に6年連続でシーズン70盗塁以上を記録。

カブス:ライン・サンドバーグ二塁手
●1980年代の139本塁打とWAR37.7はいずれも二塁手2位の好成績。

レッズ:マリオ・ソト投手
●全盛期の1982~84年に平均256イニングを投げ、3年間で合計44完投を記録。

ブリュワーズ:ロビン・ヨーント遊撃手/中堅手
●1980年代に記録した1731安打と337二塁打はいずれもメジャートップ。

パイレーツ:バリー・ボンズ左翼手
●21歳のシーズンから4年連続(1986~89年)で15本塁打&15盗塁を記録したのはメジャー史上5人だけ。

カージナルス:オジー・スミス遊撃手
●1980年代に記録した守備WAR29.7はダントツの数字(2位トラメルは17.3)。

ダイヤモンドバックス:選出なし

ロッキーズ:選出なし

ドジャース:フェルナンド・バレンズエラ投手
●デビューからの7先発で63イニングを投げ、7勝0敗、防御率0.29、5完封を記録(1981年)。

パドレス:トニー・グウィン右翼手
●最初のフルシーズン6年すべて(1984~89年)で打率.313以上を記録し、首位打者4度。

ジャイアンツ:ウィル・クラーク一塁手
●1989年のリーグ優勝決定シリーズで打率.650、OPS1.882を記録してMVP受賞。

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