新年を祝う天文ショー 好条件の「しぶんぎ座流星群」に期待大

流星のイメージ画像(2021年のふたご座流星群) 撮影:甲斐友貴

 年が明け、2022年となった新年を祝うかのような天体ショーが1月4日の午前5時から6時ごろにおこる。しぶんぎ座流星群だ。ことしのしぶんぎ座流星群は、月明かりがなく、非常に好条件なので、期待ができる。

しぶんぎ座流星群とは

出典=国立天文台

 しぶんぎ座流星群は、年によって、ばらつきが大きいのが特徴だ。空の暗い場所だと多い年では一時間に50個程度見えるが、少ない年でも30個程度見られる。  ちなみに、現在、全天には88の星座があるが、しぶんぎ座はない。

観察方法とコツ

 眼が空の暗さに慣れるように、少し暗い場所で待つことが重要だ。視界に街灯などが入らないようにすることも大切だ。

 また、流れ星は全天に流れるため、見晴らしの良い所で観察するのがおすすめである(※)。なお、非常に冷え込む明け方に流星群の活動がピークを迎えるので、防寒対策は必須だ。

気になる天気は

4日明け方に予想される天気分布

 関東は快晴でしっかりと観察することができそうだ。九州や太平洋側も雲が広がりやすいが、観察のチャンスがある。一方、日本海側では、雪が降り、観察は厳しそうだ。

 仕事始めの朝は、少し早起きして新年最初の天文ショーを楽しんでみてはいかがだろうか。(気象予報士・甲斐友貴)

(※周囲の状況を確認し、必ず安全な場所で観察してください)

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