箱根駅伝の強豪大学は野球も強い? HR王やメジャーリーガー…上位10校の出身選手は

青学大OBのオリックス・吉田正尚、ヤクルト・石川雅規、オリックス・杉本裕太郎(左から)【写真:荒川祐史】

優勝の青学大は昨季プロ野球でOBが大活躍

お正月、スポーツ界の風物詩と言えば「箱根駅伝」だ。学生ランナーが東京・大手町と神奈川県箱根町を往復してタスキを繋ぐ姿が様々なドラマを生み、人々を感動させる。この舞台を目指して強豪校への進学を目指す高校生も多い。

【一覧】箱根駅伝の強豪は野球も強い? 上位10校OBのプロ野球選手一覧

考えてみれば、これは球児が甲子園、大学球界、プロ野球とひとつずつステップを上って行く姿と同じだ。今年の第98回大会で上位10校に入り、来年のシード権を確保した大学は野球でも強豪なのだろうか。各校OBのプロ野球選手を探ってみた。

箱根駅伝では2年ぶり6度目の総合優勝を果たした青学大OBは、現役に6人。昨季のパ首位打者、最高出塁率の吉田正尚外野手(オリックス)、同じく急成長し本塁打王まで奪った杉本裕太郎外野手がここの出身。さらに、2人を相手に日本シリーズで好投、41歳10か月でセ・リーグ最年長勝利投手となった石川雅規もOBだ。

駅伝の強豪で、今大会も2位となった順大。野球部は東都大学リーグに所属するもののOBのプロ野球選手はいない。5位の東京国際大は東京新大学リーグに所属し、昨年11月に亡くなった故・古葉竹識氏が指揮をとっていたことがあるものの、伊藤和雄投手(元阪神)が昨年限りで引退し、今季のプロ野球にOBはいない。

3位の駒大の野球部はプロ野球界でも一大勢力。今季も10人がプロでプレーする。38歳を迎える増井浩俊投手(オリックス)、大島洋平外野手(中日)の実績組、昨年新人ながら1番打者を任され、今季はひざ故障からの復帰を目指す若林楽人外野手(西武)にも注目だ。

4位の東洋大は、駒大と野球でもライバル関係にある。OBで今季もプロでプレーするのは12選手。2019年には甲斐野央投手(ソフトバンク)、上茶谷大河投手(DeNA)、梅津晃大投手(中日)、中川圭太内野手(オリックス)の4選手が同時にプロ入り。昨秋広島に指名された末包昇大外野手(大阪ガス)もここの出身だ。

中大、国学院大…東都大学リーグの強豪が駅伝界でも強い?

6位に入った中大は駅伝界の古豪。野球部のOBで、今季プロ野球でプレーする選手は10人いる。昨季新人ながら3割20本塁打した牧秀悟内野手(DeNA)や、ロッテ先発陣の一角を守る美馬学投手がいる。さらに巨人、ロッテを経て、昨季はレッドソックスでリリーフとして活躍した澤村拓一投手もここの出身だ。

7位創価大の野球部は東京新大学リーグの強豪。「ライアン」こと小川泰弘投手(ヤクルト)を筆頭に今季も10人がプロでプレーする。石川柊太(ソフトバンク)や池田隆英(日本ハム)ら先発ローテを守る投手も。昨秋のドラフトでも鈴木勇斗投手が阪神に2位指名された。

8位となった国学院大の野球部は東都大学リーグに所属。近年存在感を増している。昨秋のドラフトでも福永奨捕手(オリックス)ら出身3選手が指名され、今季プロのユニホームに身を包む選手は12人。ヤクルトのセットアッパー清水昇投手や、日本ハムで抑えを務める杉浦稔大投手とリリーフ投手の名前が目に付く。

9位、帝京大OBの現役プロ野球選手は、昨秋のドラフトでロッテに廣畑敦也投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)が3位指名され4人になった。セ最多勝の青柳晃洋投手、優勝したヤクルトで不動の1番打者となった塩見泰隆外野手ら多士済々だ。

最後に逆転して10位に入り、シード権を確保した法大。野球部は東京六大学で史上最多タイ、46度の優勝を誇る強豪だ。今季プロでプレーする選手もこの中で最多の15人に及ぶ。

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(Full-Count編集部)

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