在沖米軍、12月後半から832人感染 県「ハンセン以外でも拡大に懸念」

 沖縄県は3日、昨年12月15日から今月3日現在の米軍関係の新型コロナウイルス感染者が、計832人に上ることを明らかにした。大規模な集団感染が発生している米軍キャンプ・ハンセン以外にも、複数の基地で感染が確認されている。

 県の糸数公医療技監は「この2、3日は嘉手納基地やキャンプ・フォスターでも(感染者が)2桁近く出ている。ハンセン以外にも感染が広がっている可能性も懸念される」と話した。

 先月15日以降、計832人の感染が確認されたのは、キャンプ・マクトリアスとキャンプ・シールズを除く県内9カ所の基地。そのうち、ハンセンの感染者数は全体の6割超の512人。キャンプ・フォスター93人、嘉手納基地82人、キャンプ・キンザー35人、キャンプ・コートニー21人などと続いた。現時点で50人の所属が明らかになっていない。

 3日、県に報告のあった米軍関係の感染者数は16人だった。ハンセン7人、フォスター4人、嘉手納基地3人、普天間基地1人と不明(確認中)が1人。これまでの累計は3699人となった。

 (吉田早希)

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