【5日(水)の天気】寒の入りは全国的に平年を下回る寒さ 冬型は次第に緩み 6日(木)にかけ南岸低気圧が東進

 きょう5日(水)は二十四節気の「小寒」、寒の入りだが、全国的にきのう4日(火)よりも寒くなる所が多い見込み。
 また、北日本を中心に続いていた冬型は次第に緩み、日本海側の雪のピークは越える一方で、今夜からあす6日(木)にかけて本州の南海上を南岸低気圧が東進するため、今夜遅くには九州や四国で雪や雨の降りだす所が多くなりそうだ。

降水エリアは、日本海側から次第に太平洋側へ交代

 日本海側は、山陰や北陸で朝にかけて雪や雨、新潟から北では昼頃にかけて雪が降りやすく、風が強く吹雪く所もある見込み。大雪や吹雪による交通障害などに注意が必要だ。午後は、日本海側の雪はピークを越えて、夕方から夜には止む所が多くなる見通し。
 一方で、今夜には九州の西に前線を伴った低気圧が発生し、あすにかけて本州の南海上を発達しながら東進する見込み。このため、今夜は九州で冷たい雨が降り出し、今夜遅くには九州や四国では山沿いを中心に雪になる所もありそうだ。

寒の入りらしい寒さ 防寒対策、乾燥対策万全に

 近畿から北日本の太平洋側では晴れる所が多く、関東を中心にきょうも空気がカラカラに乾きそうだ。ただ、晴れる地域でも気温が上がりにくく寒い。最高気温は、関東から西でも10℃未満の所が多く、全国的に平年を下回る寒さとなる見込み。
 冷たい風の吹く所も多いので、風を通さないような厚手の上着を着るなど防寒対策を万全にするとともに、空気が乾燥している地域では火の取り扱いにも注意が必要だ。

あす6日(木)は西日本太平洋側で雪、東京も極寒・雪の可能性も

 あすは、本州の南海上を低気圧が東進する影響で、西日本の太平洋側は午前中にかけて雪や雨の降る所が多く、九州や四国の山沿いでは大雪のおそれもあるため、雪の降り方に注意が必要だ。南岸低気圧の進路や発達の程度によっては、東京など関東南部でも、あすの昼間は雪や雨の降る可能性がある。
 また、雪や雨が降らなくても、東京の予想最高気温は5℃とかなり厳しい寒さになる見込み。

(気象予報士・海老原美代子)

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