TJ手術から復帰目指すエース候補、元ドラ1左腕…2022年のカムバック候補【パ編】

楽天・塩見貴洋、ロッテ・種市篤暉、井上晴哉(左から)【写真:荒川祐史】

ロッテ・種市篤暉は高卒3年目の2019年に8勝、西野勇士は2年間1軍登板なし

オリックスが1995年以来26年ぶりの優勝を飾った2021年のパ・リーグ。前年覇者のソフトバンクは8年ぶりBクラスに沈んだが、甲斐野央投手が右肘手術を経て2年ぶりに1軍復帰を果たすなど明るい話題もあった。今季もそんな選手が現れるだろうか。ここでは2022年シーズンに復活が期待されるパ・リーグの選手を挙げる。(年齢は2022年の満年齢)

○西野勇士投手(ロッテ・31歳)

富山・新湊高から育成ドラフトで入団した右腕は入団4年目の2012年オフに支配下に。2014年から2年連続30セーブを挙げる活躍を見せた。しかし、2016年途中から右肘痛に悩まされるようになり、2020年6月にトミー・ジョン手術を受けた。その影響でこの2年間1軍登板はなし。秋季教育リーグで復帰した。3年ぶり1軍復帰を目指す。

○種市篤暉投手(ロッテ・24歳)

八戸工大一高から2016年ドラフト6位で入団した右腕は2年目に1軍デビュー。3年目の2019年に8勝をマークしてブレークしたが2020年9月にトミー・ジョン手術を受け、昨年は実戦登板の機会がなかった。今季は佐々木朗希投手らと強力ローテを形成できるか。ロッテでは2012年ドラフト1位で通算135ホールドの松永昂大投手も、左肩不安で2021年は1軍登板なし。育成選手として再スタートを切る。

○黒木優太投手(オリックス・28歳)

立正大から2016年ドラフト2位で入団し、1年目に55試合登板で6勝25ホールド。2年目も17ホールドをマークしたが、翌2019年6月にトミー・ジョン手術を受けてオフに育成契約に。2020年オフに再び支配下契約を結んだが、昨年は1軍登板はなく2軍で17試合に登板した。4年ぶりの1軍登板なるか。

○塩見貴洋投手(楽天・34歳)

八戸大から2010年ドラフト1位で入団し、1年目に9勝をマーク。パ・リーグ連盟特別表彰を受けた。持病の腰痛の影響などで近年は登板が減少。2021年は左肩、肘の状態不良もあり、僅か1試合登板にとどまった。楽天では昨年春に左肘を手術した影響で登板機会がなかった辛島航投手も復活を期している。

○井上晴哉内野手(ロッテ・33歳)

「アジャ」の愛称で親しまれる井上は入団1年目の2014年開幕戦に4番で出場。2018年と2019年には24本塁打を放つなど主砲として活躍した。しかし、2021年は右手首を痛めて6月に離脱。23試合出場で打率.196、10安打1本塁打6打点に終わった。10月には手術を行った。和製大砲復活なるか。(Full-Count編集部)

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