千葉大学が手掛けた墨田区のワクチン接種会場誘導サイン、グッドデザイン賞ベスト100に

千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートの張益準准教授、ヒサニミ特任研究員、大学院融合理工学府の末吉深記さん、工学部の薗田修平さんがデザインした東京都墨田区の新型コロナウイルスワクチン接種会場の誘導サインが、グッドデザイン賞のベスト100に選ばれた。

千葉大学によると、この誘導サインはワクチン接種会場が密集・密接にならないための知見を込め、子どもから高齢者までが誘導サインを見るだけでどの段階にいて、次にどこへ進むのかが色と数字を見て分かるように工夫している。

グッドデザイン賞の審査では、「ワクチン接種者だけでなく、医療従事者や会場運営者の心と体の負担を軽くするデザインを迅速に生み出した」と評価され、グッドデザイン賞1,608件の中で特に優れた100件を選んだベスト100に入った。

千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートは2021年に墨⽥区内に開設された千葉⼤学墨⽥サテライトキャンパス内を活動拠点としており、墨田区との共同プロジェクトとして誘導サインを作製した。

張准教授ら4人は墨田区役所に山本亨区長を訪ね、グッドデザイン賞のベスト100に選ばれたことを報告して懇談した。この中で山本区長が「接種プロセスを理解しやすくするという区の要望に応えていただき、感謝する」と述べたのに対し、薗田さんが「制作したものが一気に世間に広がったのは初めて。貴重な経験をさせていただいた」と答えた。

参考:

【千葉大学】ワクチン接種会場サインがグッドデザイン・ベスト100を受賞―墨田区とdriの共同プロジェクト―

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