全日本都道府県対抗剣道 本県チームが 51年ぶり3位 大将白石(長崎南山高教)優秀選手

3位入賞した長崎県チーム

 剣道の第69回全日本都道府県対抗優勝大会はこのほど、和歌山市の和歌山ビッグホエールで行われ、長崎県チームが51年ぶりに3位入賞した。大将(50歳以上)の白石政雄(長崎南山高教)は、優秀選手に選ばれた。
 47都道府県の代表が出場。年齢や職業別に7人で編成したチームが、トーナメントで競った。
 長崎は先鋒(高校)を下田慎太朗(島原高)、次鋒(大学)を志築柊威(鹿屋体大)、五将(35歳未満)を丸田麟太郎(平戸市役所)、中堅(教職員)を宮﨑東平(瓊浦高教)、三将(警察官)を松尾大樹(県警)、副将(35歳以上)を安永誠(陸上自衛隊水陸機動団)がそれぞれ務めた。
 長崎は2回戦で埼玉、3回戦で兵庫、準々決勝で高知に競り勝った。準決勝は熊本に2-3で惜敗。決勝は開催地の和歌山が熊本に2-1で競り勝った。

◎強化練習が実を結ぶ

 51年ぶりの3位入賞を果たした長崎。コロナ禍の影響で4月開催予定の大会が延期となった後も、月2回の強化練習を重ねた努力が実を結んだ。岩松監督(岩松工務店)は「選手全員でカバーし合いながら、それぞれのポジションの持ち味を生かして頑張ってくれた」と声を弾ませた。
 最大のヤマ場は埼玉との2回戦。前の3人が負けてから中堅宮﨑、三将松尾、副将安永が、しぶとく競り勝って大将へつないだ。本数差で劣るため、引き分けも許されない状況だったが、白石が1本勝ちで窮地を救った。
 続く兵庫戦は主導権を握って4-2で破った。高知との準々決勝は宮﨑が2本勝ち。残り6人が引き分けて緊迫した試合を1-0で制した。準決勝は熊本に2-3で競り負けたが、チーム一丸となって粘り強く戦い抜いた。


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