お腹に優しい「大根」レシピ♪年末年始の暴飲暴食をリセット!

食べ過ぎた後のダイエットは消化機能の回復を!

食べたり飲んだりする機会が多かった年末年始。体重計に乗ったらビックリなんてこともありますよね。そんな時手っ取り早く摂取カロリーを抑えてダイエットしがちですが、まずは暴飲暴食で弱った胃腸をケアし、消化機能を回復させることが大切です。消化機能が低下していると、栄養を脂肪として蓄積しやすくなってしまうのです。

大根は消化を助ける3つの酵素を持っている

無病息災を願い、お正月の食事で弱った胃腸を休めるために食べられる七草粥。春の七草のひとつに「すずしろ」がありますが、これは大根のこと。大根には炭水化物・たんぱく質・脂質を分解しやすくする3つの消化酵素が含まれており、胃腸の負担を軽くして、胃もたれや胸焼けを防ぐ働きがあります。3つの消化酵素とは?

(1)アミラーゼ

デンプンの消化を助け、胃腸を整える働きがあります。熱に弱い性質を持つため、大根おろしやサラダなど、生食がおすすめです。

(2)プロテアーゼ

たんぱく質分解酵素。たんぱく質をやわらかくする働きがあるため、大根おろしに肉や魚を漬け込むと、よりやわらかい食感が味わえます。プロテアーゼは大根の他にパイナップルやキウイにも含まれます。酢豚にパイナップルが入っているのはこのためです。

(3)リパーゼ

脂肪の分解を助ける酵素です。脂肪は胃での滞在時間が長いため、胃の調子がすぐれない時や油脂分の多いものを食べた時に胃もたれを起こすことがあります。天ぷらと大根おろしを一緒に食べるのは、それを防ぐ役割があるのです。

300kcal以下♪カラダいたわり大根レシピ3選

疲れた胃腸に染み渡る簡単大根レシピをご紹介します。寒い時季の大根は甘くてみずみずしいものが多いです。捨てられてしまいがちな葉も、ビタミンCやカルシウムなどの栄養がたっぷり。余すことなく美味しく頂きましょう。

【1】大根としらすの卵雑炊

(1人前)エネルギー259kcal、塩分3.1g

柔らかい大根としらすの塩味がたまらない雑炊です。
大根の葉も使用することでビタミンの補給もバッチリ♪

◆材料(2人前)

  • ご飯……200g
  • 大根……100g
  • 大根の葉……30g
  • しらす……40g
  • 卵……1個
  • 水……300cc
  • 白だし……大さじ2
  • 料理酒……大さじ1
  • 塩……適宜

◆作り方

  • 1.大根は皮をむいて薄いいちょう切りにする。大根の葉は細かく刻む。
  • 2.鍋に大根、水、白だし、酒を入れ火にかける。大根が半透明になったらご飯、しらす、大根の葉を入れて混ぜ、更に1分火にかける。
  • 3.溶き卵をまわし入れ、卵が固まってきたら大きくゆっくりかきまわす。(入れてすぐにかきまわさない)
  • 4.塩で味をととのえる。

【2】豚バラ大根の味噌バター煮

(1人前)エネルギー290kcal、塩分2.1g

豚バラの旨味と味の染みた大根が美味しい!
バターの香りとコクが食欲をそそります。

◆材料(2人前)

  • 豚バラ肉……100g
  • 大根……200g
  • 生姜……5g
  • サラダ油……少々
  • 有塩バター……7g
  • 刻みねぎ……お好みで
  • 糸唐辛子……お好みで
  • 【A】水……150cc
  • 【A】砂糖……大さじ1弱
  • 【A】めんつゆ(2倍濃縮)……大さじ1と1/2
  • 【A】味噌……大さじ1

◆作り方

  • 1.
    大根は皮をむいて1.5cm幅のいちょう切りにし、600Wの電子レンジで3分加熱する。
  • 2.生姜は皮をむいて千切りにする。豚バラ肉は3cm幅に切る。
  • 3.フライパンに少量のサラダ油を熱し、生姜を炒める。香りが立ったら豚バラ肉を加えて炒める。(豚バラ肉から脂が溶け出すのでサラダ油は少量でOK)
  • 4.お肉に火が通ったら大根を加えて炒める。大根に焼き色がついたら余分な油を拭き取り、【A】を水、砂糖、めんつゆ、味噌の順に入れて、落とし蓋をして煮る。
  • 5.煮汁が少し残る程度まで煮詰めたら、バターを加え全体に絡める。器に盛り、お好みで刻みねぎや糸唐辛子をトッピングする。

【3】大根の梅のり和え

(1人前)エネルギー69kcal、塩分2.4g

調理時間約10分の簡単副菜レシピ♪
ご飯のおかずにも、箸休めにもピッタリです。

◆材料(2人前)

  • 大根……8cm(約300g)
  • 塩……小さじ1/2
  • ねり梅(はちみつ漬け使用)……大さじ1
  • みりん……大さじ1
  • 薄口醤油……小さじ1/2
  • 焼きのり……20cm角1枚

◆作り方

  • 1.大根は皮をむき、長さを半分に切ってから5mm角の拍子切りにする。塩をふって手で揉むように混ぜ、水気が出るまで5分程おく。
  • 2.ボウルにねり梅、みりん、醤油を入れて混ぜ、(1)の大根を絞って入れ、焼きのりも小さくちぎって入れて混ぜる。

部位によって味が違う?大根の選び方のコツ

大根は部位によって味や食感が違うため、それぞれの特徴をいかして調理することで、より美味しさを引き出すことができますよ。味は上にいくほど甘く、下にいくほど辛くなります。

【葉に近い上部】……水分が多く、甘味が強い。(大根おろし・サラダなど)

【真ん中】……やわらかく、甘味と辛味のバランスがよい。(おでんなどの煮物)

【下部】……水分が少なく味が浸透しやすい。(漬物・汁物など)

まとめ

いかがでしたか? 今回は疲れた胃腸を癒す大根レシピをご紹介しました。年末年始は大人数で食事する機会も多く、つい食べ過ぎて胃腸に負担がかかり、消化機能が乱れることがあります。消化をサポートしてくれる大根でしっかりケアして、元気に新年をスタートしましょう。

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