ブルージェイズ 加藤豪将のマイナー契約&キャンプ招待を正式発表

日本時間1月5日、ブルージェイズはパドレスからFAとなっていた加藤豪将とマイナー契約を結んだことを正式発表した。このマイナー契約にはメジャーのスプリング・トレーニングへの招待選手としての参加が含まれている。ブルージェイズは加藤のポジションを「ユーティリティ・プレーヤー」と発表。加藤は昨季、パドレス傘下AAA級エルパソで二塁43試合を筆頭に一塁41試合、左翼22試合、三塁2試合、右翼1試合と5つのポジション(ほかDH7試合)を守っており、ユーティリティ性を武器に初のメジャー昇格を目指す。

現在27歳の加藤は2013年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキースから指名を受けてプロ入り。2018年にAA級、2019年途中にはAAA級へ昇格したが、メジャーには到達できず、2019年シーズン終了後にFAとなってマーリンズとマイナー契約を結んだ。しかし、マーリンズでもメジャー昇格を果たせず、2020年シーズン終了後に再びFAとなって今度はパドレスとマイナー契約。昨季はAAA級で114試合に出場して打率.306、8本塁打、42打点、8盗塁、OPS.862とまずまずの結果を残したが、またしてもメジャー昇格のチャンスは巡ってこなかった。

加藤は日本時間12月23日の時点で「ご心配の声ありがとうございます。悩んだ末Blue Jaysにお世話になることを決めました。自分の特徴とチームのニーズが一致しているとのことで、メジャー初昇格をここで目指します。AAのロスターに入っており、心配をかけてしまってすみません。MLBのロックアウトが終わるまでは混乱が続くと思います。」(原文ママ)とツイートし、ブルージェイズ入りを決めたことを報告。このツイートの通り、加藤はブルージェイズ傘下AA級ニューハンプシャーに配属されている。

ブルージェイズはブラディミール・ゲレーロJr.を筆頭に若手野手の台頭が著しいものの、昨季レギュラーを固定できなかった三塁とマーカス・セミエンが流出した二塁には不安を抱えている。ロックアウト後に大物内野手の獲得に動くとの予想もあるが、スプリング・トレーニングの結果次第では加藤にも開幕ロースター入りのチャンスはありそうだ。

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