【小山】結城紬(つむぎ)の後継者育成を目標に市が9月に開講した「真綿かけ講習会」の修了式が22日、福良の「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」で行われた。
真綿かけは、結城紬の糸の原料である真綿を作る工程。5期目となる今回は市内外の7人が受講し、市内在住の結城紬伝統工芸士永田順子(ながたじゅんこ)さんの指導を計10回受けた。
7人は市産繭を使った色鮮やかな着物に身を包んで修了式に出席し、浅野正富(あさのまさとみ)市長から市産繭製の修了証を受け取った。
県主催の糸つむぎ講習会をきっかけに参加したという栃木市片柳町1丁目、今井(いまい)ようこさん(67)は「根気が要る作業だが、上手にできると楽しめて貴重な経験になった」と話した。