新春恒例 あでやかに「初弾き」 芸妓衆が仕事始め 長崎

初弾きで踊りや唄、三味線を披露する芸妓衆=長崎市丸山町、長崎検番

 長崎市丸山町の長崎検番で4日、芸妓衆(げいこし)の仕事始めに当たる「初弾き」があった。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため無観客としたが、今年は2年ぶりに客席に人を入れた。ひいき筋ら約20人を前に芸妓衆12人が三味線や唄、踊りを披露した。
 長崎検番の新春恒例行事。日本髪に正月用の稲穂のかんざしを挿し、芸妓の正装に当たる紋付き裾曳(すそび)き姿で登場。「千代の寿」など3曲をあでやかに舞い、客席からは拍手が送られた。
 この後、芸妓衆は得意先の料亭にあいさつ回りに向かった。昨年成人を迎えた喜久奈さん(20)は「昨年はコロナの影響で仕事がなかったけれど、その分、稽古ができた。姐さんたちに一歩でも近づけるよう精進したい」と語った。

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