矢内千夏がプリンシパル入団 NBAバレエ団「ロミオとジュリエット」上演 インタビュー到着!

NBAバレエ団がマーティン・フリードマン版「ロミオとジュリエット」を22年3月上演。

NBAバレエ団にプリンシパルとして入団した矢内千夏は入団後初の舞台。矢内千夏にその意気込みを聞いた。

ーージュリエットを演じるにあたってその想いを教えてください。

矢内— 以前に一度ジュリエットを踊らせていただいたことがあります。
私が小さい時から憧れていたダンサーが、何かのインタビューでジュリエット役を踊るのが夢だったと答えている記事を読んで、その方が憧れる程の役はどんなに素晴らしいんだろうと、私も踊りたいと思うようになりました。
実際舞台に立って役に没頭するのがとても楽しかったですし、いろんな感情が次々と湧いて、終わったときには随分寂しかったのを覚えています。音楽も素晴らしく、今まで踊った中でも1番好きな作品かもしれません。
前回演じたときはバレエ一本というアプローチでしたが、演劇や朗読でシェイクスピアの戯曲が演じられる際に、言葉の一つ一つが役者さんにとってとても特別だったり、難しいものとされているのを知り、どれだけ言葉というものにシェイクスピアの想いの深さがこめられているのかを考えるようになりました。バレエは言葉がないので、動きでその言葉の重みや繊細さを少しでも出しつつ、言葉がない分ダイレクトに出てくる感情を伝えてお客様に楽しんで頂ける様に演じていけたらと思っています。

ーーマーティン・フリードマン版「ロミオとジュリエット」の印象はいかがですか?

矢内— 最初に思ったのは、とにかく難しそう!ということです。私にできるのかなと不安になるほど。でもとても精密で私が考えるシェイクスピアのイメージがまさにこういった感じだ!と思いました。流れで踊ってしまう様な所がなく、一つ一つ意味があってそこにはまっている感じでしょうか。すごく素敵なので音楽と踊るのが楽しみですが、正直今はどんなに深いのかと不安の方が大きいです。

ーーロミオ役刑部星矢さんの印象はいかがですか?

矢内— まだ写真を撮影するときにお会いしただけなのですが、背がすごく高くて足が長い!リフトをしていただいたんですが、背が高いので床からとても遠くて怖かったです。(笑)そして、撮影が押して時間が過ぎているのにもかかわらず、何度も嫌な顔ひとつせずやり直して頂き、優しい方だなと思いました。本当にありがたい限りでした。

ーーNBAバレエ団を選んだのはどうしてですか?

矢内— NBAバレエ団のレパートリーはオリジナルのものが多く、楽しそうで踊ってみたいと思っていました。そして、何より芸術監督である久保紘一さんの温かいお人柄と、バレエ団やダンサーと分け隔てなく向き合ってくださる事に感動して、入団させて頂くことを決めました。また色々な作品やバレエと向き合って成長したいですし、少しでもバレエ団のお役に立てたらいいなと思っています。

ーーNBAバレエ団に入っていかがでしたか?

矢内— まだ入団して間もないのでこれからという感じですが、今はセンターレッスンが難しくて苦労しています。覚えたり動いたりに精一杯で周りを見る余裕もないので、雰囲気をまだ感じられていないかもしれませんが、皆さん優しくしてくださっています。それから私は本当に人と話すのが苦手なのでまだ挨拶するのがやっと。不慣れな事が多くご迷惑をおかけしてしまっていますが、舞台を作る一員になれるように少しずつですが頑張ります。

ーーこれからNBAバレエ団で演じてみたい役はありますか?

矢内— まずはNBAバレエ団に入ってはじめてのジュリエットを自分の出来る限り良いものにして踊れたらと思います。

<NBAバレエ団について>
所沢及び埼玉で唯一のバレエ団として活動中。コロラドバレエ団プリンシパルとして活躍した久保紘一が芸術監督を務める。1993年より古典作品とコンテンポラリー両方のレパートリーを持ちながらも、アイデンティティのあるより高いバレエ芸術の創造と普及に努め、文化の向上に寄与することを目的として、年間を通じて国内トップレベルの公演を主催している。2014年に上演した「ドラキュラ」は、アメリカで大旋風を起こした作品の日本初演で、広く話題を呼んだ。2015年には「HIBARI~すべての美空ひばりファンに捧げる」、2016年には「死と乙女」(和太鼓奏者林英哲氏、作曲家新垣隆氏と共演)、2018年「海賊」(新垣隆一部作曲・編曲)。また、2019年3月に発表した久保紘一版「白鳥の湖」では、輪廻転生をテーマとした斬新なストーリーと演出で高い評価を受けた。毎年1月の「NBA全国バレエコンクール」は“世界に羽ばたく若きバレリーナの育成”をモットーに、国内最大規模のコンクールを開催。ローザンヌ国際バレエコンクールで優秀な成績をおさめるバレリーナを数多く輩出している。最近では映画「翔んで埼玉」に男性ダンサーが出演するなど幅広い活動で注目を集める。

<公演概要>
公演名:NBAバレエ団『ロミオとジュリエット』
日程:2022年3月5日(土)開場12:15・開演13:00/開場17:15・開演18:00
2022年3月6日(日)開場13:15・開演14:00
5日(土)13:00、6日(日)14:00の回のジュリエットは矢内千夏、ロミオは刑部星矢。
5日(土)18:00の回のジュリエットは竹内碧、ロミオは宮内浩之。
会場:東京建物 Brillig HALL
芸術監督:久保綋一
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:マーティン・フリードマン
指揮:冨田実里
演奏:東京21世紀管弦楽団
主催:一般財団法人NBAバレエ団
後援:豊島区/公益財団法人としま未来文化財団
NBA公式HP:https://www.nbaballet.org

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