「基地前に米軍廃棄物」宮城さん起訴に抗議 県内外135団体が地検に 「不当な弾圧だ」

 沖縄環境ネットワーク、沖縄平和市民連絡会など県内7団体は5日、県庁で会見し、昨年12月にチョウ類研究者の宮城秋乃さんが在宅起訴されたことに抗議し、起訴を取り下げるよう訴えた。会見後、那覇地方検察庁を訪ね抗議文を手渡した。5日現在、県内外の135団体16個人が抗議に賛同している。

 各団体は、那覇地検側が公表する、宮城さんが米軍北部訓練場返還地で発見した廃棄物を訓練場ゲート前に置いて車の通行を妨げたとする行為は、廃棄物の適正処理がなされていないことを社会に訴えるための行為だと強調。「罪を問われるべきは、貴重なやんばるの自然を汚染したまま責任を取ろうとしない米軍であり、日本政府である」と指摘した。

 同ネットワークの桜井国俊世話人は「起訴に全く納得がいかない。彼女が不当に弾圧されることを許してはならない」と語った。同日から、インターネットでも抗議への賛同者を募集している。

 (吉田早希、写真も)

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