【沖縄】沖縄市八重島の「北谷竹細工」代表の津嘉山寛喜さん（72）が4日、竹細工のQRコードを完成させた。寅年にちなみ黒と黄色の虎柄に染色したホウライチク（蓬莱竹）を使用している。制作したQRコードは琉球新報のホームページにアクセスできるもので、竹細工にスマホのカメラをかざすと実際にサイトに移動できた。
竹を細く割って削った「ひご」は通常0.3～0.5ミリだが、QRコード用は0.1ミリと薄くしており、読み込みやすいように凹凸が少ない15センチ角正方形フレームで仕上げた特注品。試作品として制作したが、企業や店舗のホームページだけでなく、個人のSNSにもアクセスできるため、贈答品としても期待される。
色の組み合わせや大きさも相談に応じると話す津嘉山さんは「伝統工芸品とデジタルが融合した温故知新の作品。沖縄の特産品としてホテルのロビーや店舗のオブジェとして活用してほしい」と呼び掛けた。問い合わせは北谷竹細工（電話）098（937）1474。
（喜納高宏通信員）
