村田雄浩、「カムカムエヴリバディ」ヒロイン・深津絵里は「ピュアな感じで、すごくるいちゃんのよう」

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8:00ほか)。竹村平助を演じる村田雄浩が、ヒロインを務める深津絵里の印象や、物語の見どころについて語った。

上白石萌音、深津、川栄李奈が主演を務める同作は、“朝ドラ”史上初となる3人のヒロインが登場し、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描くファミリーストーリー。現在は、深津が扮(ふん)する2代目ヒロイン・るいの大阪編がオンエア中だ。岡山を出て、大阪で暮らし始めたるいは、個性豊かな温かい人々と出会いながら成長していく。

村田が演じる平助は、大阪・道頓堀に店を構える「竹村クリーニング店」の店主。仕事は丁寧でアイロンの腕前に自信を持っている。人情に厚いが、どこかわきが甘く、妻・和子(濱田マリ)の尻に敷かれている人物だ。2人は、ひょんなことから、るいを店に迎えることになる。

「“朝ドラ”には何回か出させていただいているのですが、久しぶりでうれしかった」という村田は、「じっくりたっぷり、長い時間をかけてドラマをつくっていくのが“朝ドラ”。そこに参加できるのが、すごくうれしいです。半年かけてストーリーを紡いでいくということは、ほかのドラマではまずないので。長いスパンの作品だと人物が明確に描かれていて、その人となりを本当に自分の人生のように生きていく感覚が出てくるので、とてもやりがいがあるし、楽しいしうれしいです。“朝ドラ”は決してサスペンスにはならないから、犯人を探したりしないし、殺される可能性もないし(笑)。そういう意味ではとても楽しく人生を送れるので、すごくうれしいなと思います」と朝ドラの魅力を語り、出演の喜びを伝える。

そして「台本を読んだ時に、妻の竹村和子役をやってくださる濱田マリさんと、このクリーニング屋さんがるいちゃんにとっての、このドラマにとってのオアシスというか、息抜きになる場所になったらいいねと話しました。そして、平助と和子の掛け合いがうまくいっているとうれしいですね。濱田さんは関西の方なので大阪言葉のイントネーションができるけど、私は関東の人間なんで、濱田さんにひっぱってもらっています」と濱田と協力しながら役作りに励んでいることを明かす。

また、現場の雰囲気がいいそうで、「家族みたいな雰囲気で、NHK大阪局が好きです。俳優たちはやりやすいんじゃないかな。なんか甘えられるっていうか(笑)。甘えてちゃいけないんだけど、やっぱり甘えさせてもらって、『ごめーん!』と言いながら助けてもらったりする瞬間も多いです」と和気あいあいと撮影は進んでいる様子。

主演の深津については「ピュアな感じで、すごくるいちゃんのようです。演じている深津さんを見ていてすごいと感じるし、すてきだなと、本当にこんな方が子どもでいてくれたら幸せだろうなと思いました」と魅力を語り、濱田に関しては「何も気負わなくていいし、あっという間に夫婦になれちゃう感じです。お互い大人ですから気を使ってはいますけど、日を追うごとにどんどんそういうのがなくなっていく、そのスピードの速いこと! 言葉のこともあるし、テンポだったり、ノリだったり、おんぶにだっこです(笑)」と頼りにしている。

そして、「3人のヒロインの人生がどんどん進んでいって、たぶん半年があっという間に終わってしまうと思います。誰かのことをじっくり描くシーンは当然ありますが、でもスピード感がすごくあるので、ちょっと見逃すとあっという間に終わっちゃうのでちゃんと見てて!という感じです(笑)」と話しつつ、本作の見どころをあらためて「3人のヒロインがその時代をものすごく色濃く表現してくれるような気がします。“朝ドラ”としては珍しいことをしているので、その楽しさはすごいだろうなと思います」と熱くアピールしている。

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