メルセデス・ベンツ、主力SUVの『GLE』や『GLC』で一部改良と仕様変更、価格改訂を実施

 食料品や生活用品の値上げに留まらず、半導体の生産不足や原材料費の高騰などにより自動車の価格改訂が相次ぐなか、メルセデス・ベンツも主力SUVの『GLE』や『GLC』の一部改良や装備の見直しを機に希望小売価格の改定を実施。2021年12月24日付で『GLE 300d 4MATIC』に一部改良を施すとともに、『GLE』『GLC』両モデルも新プライスとして、2022年より順次デリバリーすると発表した。

 2020年に2代目『GLEクーペ』が導入されたばかりの中核SUV『GLE』シリーズは、今回の装備見直しにより、使い慣れたスマートフォンのアプリをメルセデスのメディアディスプレイで使用可能なApple CarPlay/Android Autoに対応したスマートフォン連携機能を全モデルで標準装備に。

 併せて外装色ではイリジウムシルバーを廃止して新たにハイテックシルバーを設定し、エナジャイジングパッケージ、エアバランスパッケージ(パフュームアトマイザー付)、ワイヤレスチャージング、E-アクティブ・ボディ・コントロールパッケージのオプションと標準装備の設定を停止。また基準モデルとなる『GLE』では、前席左右に加え後席でも独立した温度調整が可能となるクライメートコントロールを新たに標準とした。

 加えて、主力グレードとして設定されてきた最高出力272PS、最大トルク550Nmを発生する2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼル“OM654”を搭載する『GLE 300d 4MATIC』には、新たにISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を追加搭載して電動化。

 短時間ながら最大で20PS(15kW)/200Nmものブーストが可能なISGを組み合わせることで、さらに振動や騒音を低減した力強い走りを実現している。

 同じく、日本市場でもそのサイズ感からSUVラインアップを牽引する存在として好評を博す『GLC』と『GLCクーペ』にも装備変更が実施され、スマートフォン連携機能が全モデルで標準装備に。

 さらに約35km/h以下で走行中に超音波センサーが左右の最適な駐車スペースを自動で検出し、自動操舵・ブレーキ・シフトチェンジ・速度コントロール機能により、自動で並列駐車する“アクティブパーキングアシスト”も標準化された。

 そのほか、従来までは標準装備だったフットトランクオープナーとワイヤレスチャージングの設定を停止し、リモコンキーのシルバークローム部分をハイグロスからマットへと変更。

 外装色ではブリリアントブルーを廃止し、新たにスペクトラルブルーを設定するとともに、オプションの“レザーエクスクルーシブパッケージ”内ではブルメスターサラウンドサウンドシステムの設定を廃止。またグレード別にインテリアトリムの素材や内装色にも変更を受け、プラグインハイブリッドの『350e 4MATIC』では車両左右にある“EQ Power”バッジが廃止されるなど、細かな部分にまで変更が加えられた。

 また、高性能版たる『メルセデスAMG GLC 43 4MATIC』と『同クーペ』では、AMGパフォーマンスエグゾーストシステムが装備されている。

 これら数多くの変更と同時に希望小売価格も見直され、『GLC』は731万〜1025万円、同じく『GLCクーペ』は763万~1058万円に。兄貴分の『GLE』は1040万~1400万円、『GLEクーペ』は1241万~1483万円(いずれも消費税込み)となり、GLEクーペは2022年2月より、それ以外の3モデルは2022年1月より順次デリバリーが開始される。

2020年に2代目『GLEクーペ』が導入されたばかりの中核SUV『GLE』シリーズが、一部仕様変更を実施
『GLEクーペ』は1241万~1483万円となり、同車は2022年2月よりのデリバリーに
『GLC』と『GLCクーペ』にも装備変更が実施され、スマートフォン連携機能が全モデルで標準装備に

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