神奈川の私鉄、年末年始の輸送人員35%増 帰省や初詣が押し上げ

 神奈川県内に路線を持つ大手私鉄5社(京王電鉄、小田急電鉄、東急電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道)が6日に発表した年末年始(12月31日~3日)の定期外輸送人員の合計は、前年同期比35.8%増の835万8千人だった。

 新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛が緩和され、帰省や初詣に出掛ける人が増えた上、天候にも恵まれたことが要因とみられる。ただ、コロナ禍前の2019~20年の年末年始と比べると、21.1%減だった。

 前年からの増加幅が最も大きかったのは京急で、46.1%増の159万4千人。沿線の川崎大師(川崎市川崎区)への初詣客や、羽田空港利用者の増加が全体を押し上げた。

 小田急は40.5%増の197万人。箱根駅伝の応援のため、沿線の箱根方面に出掛けた人が増えたとみられる。相鉄は35.6%増の57万8千人、東急は28.9%増の251万人だった。

 定期外輸送人員は、通学や通勤で使う定期券ではなく、普通券や回数券などで乗車した利用者数を指す。

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