<金口木舌>地道に前向きに

 「社会の役に立つ学問なので、知れば知るほど楽しくなる」。危険物取扱者試験乙種第2類に合格した沖縄市の喜友名朝陽さん(12)の言葉だ。同試験の合格者が年末に発表された。年始の紙面で恒例となった明るい記事の一つだ

▼国家資格で、合格すれば免状に記載された危険物を扱うさまざまな仕事に就くことができる。乙種で二つ目の資格を取得した喜友名さんは「中学生になったら最も難しい甲種にも挑戦したい」と目を輝かせる

▼3日には小林流究道館明鳳会キッズ空手教室の子どもたちが、宜野湾市のビーチで新春初稽古に参加した。こちらも恒例の話題だ

▼参加者は大会での勝利など、新年の抱負も述べた。新型コロナの感染状況が不穏な中で迎えた新年だが、海を背に大きな声を出して拳を突く姿には元気をもらえる

▼感染者数が激増している。だが県民には第5波までを一時収束させた経験がある。医療機関にこれ以上の負担を掛けるわけにはいかない。子どもたちの元気に学び、収束を信じて地道な感染対策に再び取り組む時だ。

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