ヤンキースでコーチ就任のシャベス メッツの打撃コーチ就任へ

関係者の話によると、昨年12月にヤンキースの打撃コーチ補佐に就任することが発表されたばかりのエリック・シャベスがメッツの打撃コーチに就任することが決まったようだ。メッツがシャベスを打撃コーチとして招へいすることに興味を示し、ヤンキースはシャベスにとって打撃コーチ補佐から打撃コーチへの昇進となるため、メッツとの面接を許可。メッツは昨年5月に打撃コーチのチリ・デービスを解任し、ヒュー・クアトルバウムが暫定で打撃コーチを務めていたが、近日中にシャベスの打撃コーチ就任が正式発表される見込みだ。

現在44歳のシャベスは、2000年代初頭のいわゆる「マネーボール時代」のアスレチックスで活躍した強打好守の三塁手である。2001年からの5年間で合計151本塁打を放ち、シーズン100打点を4度記録。2001年から6年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、自己最多の34本塁打をマークした2002年にはシルバースラッガー賞にも選ばれている。2007年以降は故障が増えて満足にプレーできないシーズンが続き、2011年からの2年間はヤンキース、2013年からの2年間はダイヤモンドバックスでプレーして引退した。メジャー17年間で通算1477安打、打率.268、260本塁打、902打点、OPS.818を記録している。

引退後はテレビ中継の解説者を短期間だけ務めたあと、2015年途中にヤンキースのフロントオフィスに特別アシスタントとして加入。当時ヤンキースのGM補佐だったビリー・エプラーが2015年オフにエンゼルスGMとなったのに伴い、シャベスもエンゼルスのフロントオフィスに移った。2018年には短期間だけAAA級で監督を務めたが、これ以外にプロレベルでのコーチ経験はない。

メッツは今オフ、エプラーがGMに就任しており、今回の人事はエプラーとシャベスのつながりの深さを示すものになったと言える。一塁ベースコーチにウェイン・カービー、三塁ベースコーチにジョーイ・コーラの名前が浮上するなど、バック・ショウォルター新監督を支えるコーチングスタッフの組閣作業が進んでおり、近いうちにコーチングスタッフの顔ぶれが正式発表されることになりそうだ。

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