元パイレーツ・ポランコが巨人へ メジャーリーグ公式サイトも伝える

日本時間1月5日、日本プロ野球の読売ジャイアンツは元パイレーツのグレゴリー・ポランコと契約したことを発表したが、日本時間1月7日になってメジャーリーグ公式サイトにも「ポランコがNPBの読売ジャイアンツと契約」というタイトルでニュースが掲載された。かつては球界トップクラスの有望株として期待されたポランコだったが、その才能が完全に開花することはなく、3年連続の不振の末、昨年8月にパイレーツから戦力外に。その後、ブルージェイズとマイナー契約を結んだが、シーズン終了後にFAとなっていた。

ドミニカ共和国出身のポランコは現在30歳。2014年シーズンの開幕前には野球専門誌「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングで全体10位、メジャーリーグ公式サイトのランキングでも全体13位という高い評価を受けるほどの有望株だった。2014年にメジャーデビューを果たし、メジャー2年目の2015年には早くも正右翼手に定着。2016年4月には5年3500万ドル+オプション2年で契約を延長した。

2016年に打率.258、22本塁打、86打点、17盗塁、OPS.786をマークし、2017年は低調だったものの、2018年には打率.254、23本塁打、81打点、12盗塁、OPS.839と復活。ところが、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは、2015年に記録した2.5をその後1度も超えられず、2019年以降は故障と不振が重なって3年連続でWARがマイナスの数値を記録していた。

昨季限りで5年契約が終了する予定だったが、パイレーツはシーズン終了を待たずにポランコの放出を決定。移籍先のブルージェイズではAAA級の24試合で打率.374、9本塁打、24打点、5盗塁、OPS1.183と格の違いを見せつけたものの、メジャー昇格の機会は巡ってこなかった。

メジャーリーグ公式サイトでパイレーツを担当するジェイク・クラウス記者はポランコについて「能力の上限に到達するのに苦労した」と記している。メジャーの舞台ではポテンシャルをフルに発揮することができなかったポランコ。海を渡り、巨人の一員としてどんな活躍を見せるか注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.