愛する夫を冤罪で失った妻 妻の前に現れた謎の男性 「白い牛のバラッド」公開決定

2022年2月18日より劇場公開される、第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された映画「白い牛のバラッド」の、30秒予告とメインビジュアルが公開された。

公開された30秒予告は、最愛の夫を冤罪で失ったミナとろうあの娘ビタの元に、謎の男レザが現れるシーンから始まる。レザは「ご主人に借りた金を返しに来ました」と言い、悲しみに暮れていたミナは親切な彼に次第に心を開いていく。続くシーンでは水びたしの部屋にたたずむレザが映し出され、不穏な空気に一変。「愛する人を冤罪で失った時、あなたならどうしますか」の問いかけとともに、「死刑」「犠牲」「過ち」の言葉が二人の姿とあわせて映し出される。終わりには、タイトルとともに白い牛の姿が映し出されている。

あわせて公開されたメインビジュアルは、「男はなぜ、私の前に現れたのか」のコピーとともに、涙がほおをつたうミナの横顔が切り取られ、その下には白い牛にこぼれたミルクが描かれたデザインとなっている。

「白い牛のバラッド」は、愛する夫を死刑で失い、ろうあの娘を育てながら必死で生活するシングルマザーのミナを描いたサスペンス。1年後に突然、夫の無実が明かされ深い悲しみに襲われるミナ。賠償金よりも判事に謝罪を求める彼女の前に、夫の友人を名乗る男レザが現れる。ミナは親切な彼に心を開き、3人は家族のように親密な関係を育んでいくが、ふたりを結びつける“ある秘密”があった。監督を務めたのは、本作が2度目の共同監督となるマリヤム・モガッダムとベタシュ・サナイハ。モガッダム監督は脚本と主演を兼任し、理不尽な社会に立ち向かう女性を演じている。

【作品情報】
白い牛のバラッド
2022年2月18日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ロングライド

© 合同会社シングルライン