【新型コロナ】「米軍基地が感染拡大の起点」 山際担当相「外出制限徹底を強く求めていく」

山際大志郎経済再生担当相(資料写真)

 新型コロナウイルス感染症対策を担う山際大志郎経済再生担当相(衆院神奈川18区)は7日の衆参議会運営委員会で、沖縄など3県へのまん延防止措置発令の政府方針を報告した。「在日米軍基地が感染拡大の起点となっている」との異例の指摘を与党からも受け、「米軍側に外出制限徹底などを強く求めていく」と答弁した。

 米軍の対応への不満を示した自民党の國場幸之助氏からは「日本と同等の予防措置を促すべきだ」と求められた。山際担当相は「私も強い懸念を抱いている。外務、防衛両省や両閣僚などさまざまなレベルで働き掛けを進めている」と説明した。「基地周辺自治体の懸念も理解している」とした上で、米軍関係者への外出制限導入に加え「米国出国時、日本入国時の検査の徹底、マスクの着用など国内に準ずる対応を促していく」と答えた。

 野党からは「対応が甘い」と責められたが「いずれにしても市中感染は避けられず、時間稼ぎの打てる手は尽くしてきた」と反論。濃厚接触者となった受験生への配慮を求められた折には「試験会場への移動手段や費用負担について文部科学省と協議をしている」と答弁した。

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