沖縄の成人式、9市町村が開催 YouTube配信や検査キット活用 17市町村は延期・中止

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、県内41市町村のうち17市町村が7日までに成人式の延期や中止を決めた。15市町村はすでに実施した。10日の成人の日を前に、多くの自治体が9日の式典開催を予定していた。一方で、沖縄市や豊見城市など9市町村は予定通り開催する。式典短縮のほか、抗原検査での陰性確認後の式典参加など感染対策を講じる。名護市はユーチューブでのオンライン配信での開催を決定した。

 開催の可否について、多くの市町村が直前まで協議を重ねた。

 校区ごとの開催を予定していた那覇市は7日、17校区中14校区が延期、残り3校区が「延期するか中止」とした。同日、城間幹子市長は新成人に向けて緊急メッセージを発表。「若い方を中心に年末年始の飲食などで感染が増えていると言われている。自覚と自制を持った行動をとってほしい」と呼び掛けた。

 一方で開催を決めた市町村では、感染対策を強化して臨む。

 嘉手納町や豊見城市は、式典参加者全員に抗原検査キットなどによる陰性の確認を行うとしている。

 県内では既に石垣市や小規模離島など15市町村が式を終えている。

 (新垣若菜まとめ)

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