千葉・君津で秘境の里山グルメを堪能!平日しか楽しめないワーケーションの旅を

旅人へひとこと

ワーケーションって聞くけど、実際どうしたらいいの?この道10年以上のプロが旅のプランを提案します!

はい、こんにちは。佐藤社長です。

えー私は常々、休日は人が集中してどこも混雑しちゃう現象にイヤになっちゃうなぁーなんて思っていまして、ついに祝日などは仕事をして、人が少ない平日に代休を取るというスタイルに移行しました。

もちろん、これを今すぐ誰でも出来るわけではありませんが、逆に出来る人は積極的に平日を利用することで、休日の人出も減らせるのでこのような働き方ができそうな人はぜひ移行すべきと考えています。

今回はコロナ禍において注目されているワーケーションというスタイルも取り入れつつ、時間を上手に使って仕事も観光も楽しめる、快適な旅のご提案ができればなぁと思います。

…いや、もちろん実際にやってみるとわかるのですが、みんなが一斉に休むって安心感があってとても素晴らしいことのですよ。なので、今のスタイルも優れている部分はたくさんあります。

ただ…もう少し快適にできないかな?ということで今回はそのへんの折衝案というか、なんかうまいことできないかなぁ。と提案させて頂きたい記事でございます。

主に、IT屋や企画屋、物書き、管理職などのテレワークが出来る仕事を想定しています。

さて外で仕事をしようと思うと概ね、場所や電源の確保が肝になってくるわけです。

そこで、連泊となると話は別ですが、チェックイン前・チェックアウト後の時間を上手く移動や旅、観光につかっちゃおう!というのが旅のモデルです。

8時~9時 ちょっと仕事と打ち合わせ

ZOOMを使ったWEB会議で朝礼。確認事項など情報共有していきます。

ニッポンごはん旅のライター懇親会でも活用されていますが、日本中どこに居ても顔を合わせて話ができるのは便利だなぁと思います。

10時 圏央道木更津東ICからスタート

今回はこの時間に圏央道木更津東ICからスタートすることを想定しています。

東京からアクアラインをまっすぐ圏央道に進んで行くとこのICにたどり着きますのでわかりやすいルートとなります。

さあ旅のはじまりだ!

ちなみに私の会社では、ビジネスにおける電話も効率化においては大きな障壁となるので、10年以上前から仕事で電話は使わないというスタイルを貫いてきました。

ほぼ絶対的にコミュニケーションはチャットなどテキストベースで行っていますので、何か連絡があっても運転中に電話がかかってくるなどということはありません。

またメンバー間のやり取りも記録に残り、可視化されるので最新の話題から取り残されることはありません。

10時20分 名水の地、久留里の湧き水を頂く!

20分ほど、国道410号線を走ると久留里の城下町に入ります。

この久留里はこんこんと湧き出る清水が有名でして、久留里の駅前には水汲み広場があり、誰でも無料で水を汲んでいくことができます。

他にも水汲みスポットはありますが、何よりもここは駐車場が広くて駐めやすいというの良いです。

ちょいと味見をしてみるのも良し。ガッツリとペットボトルを持っていってお土産にするのも良いです。

公共の施設もありますのでキレイなお手洗いを利用することもできます。

久留里水くみ広場

〒292-0421 千葉県君津市久留里市場192

11時 ハートマークで一躍有名になった『濃溝の滝』を観光!

山間を縫って走るようなドライブにピッタリの410号線~久留里街道をひたすら道なりにまっすぐ走っていくと、たどり着ける『清水渓流広場』

ハートマークで脚光を浴びたあの有名な『濃溝の滝』を見ることができます。

ハートマークに見れるタイミングは陽の当たり加減次第で、特定の時期にしか見られないかなり限定的な光景。なかなか有名になった写真のような景色に遭遇することは難しいのですが、トンネルの中に滝があるという光景はなかなか見られるものではありませんので一見の価値はありです。

何よりこの滝の上を道路が走っていて驚きです。私は知らずに何度も走っていました(笑)

駐車場から少し歩きますが、高低差はさほど無く、足元もそれほど悪くないので天気が良ければ散歩気分で楽しむことができます。

12月ぐらいでも紅葉を楽しむことができました。

すぐ隣に温泉施設もありますのでひとっ風呂も良さそうですね。

濃溝の滝

〒292-0526 千葉県君津市笹 濃溝の滝

12時 『旬菜料理 山もも』さんでランチタイム

さてお楽しみのランチタイム!

ここでしか味わえない地元のグルメを楽しみましょう!

今回ご紹介したいのは、『旬菜料理 山もも』さん。道の駅『ふれあいパーク・きみつ』『片倉ダム記念館』の更に奥地に進んでいくとそのお店がある、知る人ぞ知る名店です。

お店の前の道がすれ違いは難しいぐらいの幅なのでこの点はご注意ください。お店から出る車のほうが遠くまで見えますので早めに譲ったほうが良さそうですね。

駐車場は敷地内と外に2台分のスペースがあります。

古民家の趣を存分に味わえる佇まいに感動します。

メニューは季節によって、地産地消の旬の食材を使ったご主人のおまかせ料理のみ。ツウなお店です。

古き良き日本建築の美しさに心を奪われ、撮影の許可を頂くと、

「いいよー!著作権料無料!あ、カメラで写真を撮るならこの下にある池を見るといいよ。その間に作っておくから」

まるで親戚のおじさんに会ったような、軽妙なトークが魅力的なご主人におすすめして頂き、ぶらりと外を散策してみると、これまたびっくり!

こんな景色はなかなか見られない!静寂に包まれた千葉の大正池

立ち枯れた木々が上高地の大正池を想起させます。
千葉にもこんな場所があるのか!とたまげました。

なんでも片倉ダムができたことで川に水がたまりこのようになったのだとか。

この景色はもちろんのこと、特に素晴らしいと感じたのが圧倒的な静寂。

鳥のさえずり、水の音、風になびいてこすれる草木、聴こえるのは100%、自然の音のみ。

隔絶された別世界に気分が高揚するとともに、異世界に迷い込んでしまったかのような少し恐ろしさも覚えます。

豊かな水辺なのでカワセミいないかなぁーなんて思っていたら、いました!

ぴゅっと飛んでいて水面すれすれを滑空している蒼くメタリックでキレイな姿を見せてくれました。

時を忘れるような絶景です。

本当に自然が豊かな場所で夜は街の灯りも遠く、星がキレイで天体観測にもピッタリなのだそうです。

また、一日一組限定のグランピング施設もあり、ゆっくりとこの大自然を独り占めすることができます。

温泉にも入れるみたいです。

食事前のお散歩でお腹ペコペコ。

席に戻るとちょうど良いタイミングで料理が出来上がってきました!

店主のおまかせ定食。里山グルメのフルコースを堪能。

「休日はお客さんが多いのでこんなに手の込んだことはできないよ、平日だけのサービスサービス」

と言いながらご主人がトレーの上に所狭しと小鉢が乗ったおまかせ定食を持ってきてくれました。平日しか味わえない特別メニューです。

この日のメインは「クロダイのハンバーグ」

新鮮なクロダイを丁寧に下処理をしてタタキにして焼いたものです。千葉の名物「なめろう」に火を通した「さんが焼き」に近いものですが、こちらは贅沢にクロダイを使ったもので、大葉などの香り付けは無し。

きっちりと下処理されていて嫌なクセなど無し。とても食べやすく、風味も豊かで何もつけなくていいぐらいです。

魚とお肉の良い所を得た様な絶妙な美味に感動します。

「あーやりたくない、手間がかかって本当に面倒くさい」

なんて、おどけて言いながら説明してくれた「クロダイのハンバーグ」は、ふわっふわ。焼き加減も絶妙です。

いやいや、わかりますよー。私も技術を提供する商売をしていますので、本当はそこまでやりたくないけれど、でもやっぱりいいモノを提供しようと思うと中途半端なことはできないし、やりはじめると、とことんこだわっちゃうんですよね。

サラダにはカッテージチーズが振りかけられている手のかかりよう。

豆腐に乗った山椒みそがピリリと味を引き締めてくれていました。

こんにゃくに乗っているのはからしかと思いきや、ゆず!爽やかな風味に季節を感じます。

他にも千倉のひじき、久留里の大根、自家製のきのこなど千葉、房総の食材をふんだんにつかった料理がずらりと並びます。

青のりはアクアラインがある木更津のものでとても貴重なものなのだとか。

山のグルメだけかと思いきや、車でちょっと走ればすぐに海の幸も手に入るので本当に千葉は魅力的な場所だと思います。

他にも久留里の名水で炊いたごはん。これはおかわりしたくなりますね。

甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、そして心地の良いほのかな苦味までも全ての味覚を深くまで堪能できるような、素材を活かした本当の美味しい料理ってこういうものか!と感動に震えました。

「田舎っぽい料理だけど大丈夫だった?」

いやいや、こういうごはんが食べたかったんですよ。

確かに通向け。

でも本当に一品一品が美食で、まさに里山のフルコース。

いろいろな味を知っている大人向けのような気もしますが、小さいお子さまこそ、本当に美味しい食材の良さ活かした料理を頂くことで好き嫌いも無くなるかもしれない。と食育にもなるのではないかと感じました。

平日と休日でもメニューが異なり、更にその時々の旬な食材を提供してくれるので今回と同じものはいただけないかもしれませんが、

ご主人の深い経験とセンスに委ねて美食を堪能するのも良いかと思います。

お腹いっぱい!でも不思議と全然お腹が重くないんです。

体に良いものを頂いたんだなぁと幸せな気分になります。

旬菜料理 山もも

〒292-0526 千葉県君津市笹1743−4

13時~14時 観光をしつつ今宵の宿へ

それでは、再び観光しつつ本日のお宿に向かいましょう。すぐ近くにある『道の駅 ふれあいパーク・きみつ』 に立ち寄るのも良いですね。

無料になった房総スカイラインを使って一山越えればあっという間!

通り道なのでぜひ九十九谷の絶景も車を駐めて見ておきましょう。

『九十九谷公園』の向かいにある駐車場は広くて見晴らしも良いのでおすすめです。

15時 『鹿野山ビューホテル』さんにチェックイン

今回のお宿に選んだのは以前ランチでご紹介させていただき、大好評だった『鹿野山ビューホテル』さん。

あの絶景をもっとじっくりと堪能したい!こんな景色を眺めながら仕事ができたら最高じゃない!と思い選ばせて頂きました。

16時 WEB会議で打ち合わせ

無料で使えるWi-Fiも通信速度も良好で苦なくビデオ通話によるWEB会議にも参加できました。

ワンちゃん連れOKのお宿なので、犬が居ても宿泊旅ができるのが魅力的ですね。

お庭のドッグランから直接部屋に入れますので他のお客様と接触する機会も少なくコロナ対策もバッチリです。

18時 お楽しみのディナー!

旅の醍醐味はやっぱりこれ!

また『鹿野山ビューホテル』さん、食材の活かし方が上手で、お肉はもちろん、お野菜もしっかりとした下ごしらえにより豊かな味を楽しめます。

今シーズンのメイン料理「牛フィレ肉のポアレ フォンデュソース」も絶品です。

お食事も済ませお風呂に入れば、後は寝るだけ!このあたりの準備をしなくて良いので宿泊旅って幸せですよね。

そして宿泊した人にしかわからないサプライズもありましたのでぜひ宿泊してみてください!

5時 起床、仕事開始。

ここがポイントです。

朝方、人々が寝静まっている時間帯にさっさと仕事をこなします。
連絡も無く仕事の手を止められることもありません。

何より空気も景色も良くて気分も変わりますし、アイディアもどんどん出てきます。また時間制限もありますのでこの時間までにやらないと!と俄然集中力も高まります。

8時 朝食

朝食も夕食同様、お部屋で頂くことができます。バスケットに入れて届けてくれます。

幸福を呼ぶ、幸せの青いたまごなどユニークな食材を使われているのも嬉しいサービスですよね。

食後のチェックアウトまで時間を使って仕事を片付けます。

10時 チェックアウト~帰宅

いかがでしたでしょうか?

私の場合は、この日は12時に帰宅して、13時からまた仕事場から仕事に取り掛かることができました。

もしこれが金曜日などに宿泊して翌日が休日であれば、朝から車で5分程度の距離にあるマザー牧場で楽しんでから帰る。

なんてこともできちゃいます。

もちろん、できることなら休みは休みと切り替えて1日楽しんだほうが良いと思いますが、「忙しくて時間が作れない…」なんて方でもこのような楽しみ方も工夫次第でできるかもしれません。

今回のように平日にしか味わえない楽しみもあります。

千葉は東京、神奈川からも近く、日帰りで観光に来られる方も多いので朝や夕方など高速道路だけではなく一般道も常に渋滞しています。

そこで、せっかく来られるならぜひ宿泊もプランに入れていただき、時間を有効に使って、渋滞しない時間に悠々と移動されるのが賢い旅のプランだと思います。

ご参考になれば幸いです。

■こちらでもオススメのお店などを紹介しています!

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かずさリゾート鹿野山ビューホテル

〒292-1155 千葉県君津市鹿野山319

*この記事は2021年10月~12月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:佐藤社長

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