除雪で顕著な功績 藤村博俊さん(郷土建設藤村組会長)に知事感謝状 50年にわたり活躍

 道路除雪業務に長年従事し、顕著な功績がある除雪機械運転員に対する知事感謝状が、郷土建設藤村組(浦川原区横川)の藤村博俊会長(70)に贈られた。藤村会長は取材に対し、感謝状を受けての心境や今後の抱負を語った。

知事感謝状を携え、撮影に応じる藤村会長(7日、同社で)

 約50年に及ぶ除雪業務の従事経験で培われた技術や現場対応力、後進の育成、地域住民からの高い評価といった功績をたたえての感謝状。藤村会長は「恐縮している」と率直に話す。

 昭和59~61年の「3年豪雪」を経験しており、浦川原区から上越市の中心市街地までの病人搬送などの観点から、国道253号を〝地域の生命線〟と位置付ける。昨年1月の集中豪雪では、253号の除雪における作業提案や実施体制の調整役を担い、交通障害の早期解消に貢献。「皆さんの協力があってこそ」と振り返る。

 「除雪機械は進歩してきているが、長時間運転もあり、過酷な仕事。除雪に携わる人には、使命感が必要」と強調。除雪作業には〝経験・度胸・勘〟が大切だといい、「体の続く限り(後進に)教えていきたい。そうやって次の世代、さらに次の世代へとつながっていくように」と今後を見据えた。

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