斉藤県議、事故申告せず 飲酒運転し石塀衝突 栃木県警が捜査、書類送検へ

 国民民主党栃木県連代表の斉藤孝明(さいとうたかあき)県議(49)=宇都宮市・上三川町選挙区、4期=が飲酒後に車を運転して物損事故を起こし、事故を申告しなかったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。車を放置して現場を立ち去り、数十分後に戻った。県警は道交法違反(事故不申告、危険防止措置義務違反)の疑いで書類送検する方針。

 捜査関係者によると、斉藤県議は6日未明、宇都宮市関堀町の市道で、乗用車を運転して道路脇の石塀に衝突する物損事故を起こした後、事故を申告せずに車を路上に放置して現場を離れた疑いが持たれている。けが人はいなかった。

 放置された車を目撃した通行人が、現場付近の駐在所員に通報。斉藤県議は数十分後に知人の車で現場に戻ったという。飲酒検査では基準値以下のアルコールが検出され、警察官に「酒を飲んで車を運転した」と話した。同市内で飲酒し、帰宅する途中だった。

 斉藤県議は7日、下野新聞社の取材に対し「ウイスキーを2、3杯飲んだ。代行がつかまらず運転してしまった。事故で気が動転し、心配した近所の人に声をかけられて車で送ってもらったが、忍びなくて戻った」と説明。「議員以前に人として法令を守れず、深く反省している」とした上で、今後の議員活動については「しかるべきタイミングで説明したい」と述べるにとどめた。

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