インディ新王者パロウも参戦。チップ・ガナッシ、デイトナ24時間にオールスターメンバーで挑む/IMSA

 1月7日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーであるDPiクラスに参戦しているチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が、開幕戦デイトナのドライバーラインアップを発表した。

 2021年にNTTインディカー・シリーズの新チャンピオンとなったアレックス・パロウは、キャデラックDPi-V.Rを走らせる強豪チームのラインアップに追加された、4人のドライバーのうちのひとりとなった。

 パロウ、スコット・ディクソン、マーカス・エリクソン、ケビン・マグヌッセンの4名は、1月29~30日に決勝レースが行われるIMSA開幕戦ロレックス24(デイトナ24時間)で、CGRのふたつのフルシーズンドライバーペアをサポートする予定だ。

 インディカーのタイトルホルダーであるパロウとベテランのディクソンは01号車キャデラックのチームに加わり、ランガー・バン・デル・ザンデとセバスチャン・ブルデーとともにステアリングをシェアする。

 一方、エリクソンとマグヌッセンの元F1ドライバーペアは、新加入のアール・バンバーとアレックス・リンがフルタイムでドライブする02号車キャデラックを共有し、デイトナで彼らをサポートすることになった。

 ディクソンとともにインディカーでCGRを代表するパロウとエリクソンは、どちらもDPiマシンでのレースはデイトナが初めてとなるが、デビュー戦に向けての準備は万全だ。彼らは最近、長丁場の戦いの舞台となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでキャデラックDPi-V.Rのテストを実施している。

 2022年の開幕戦に向け、オープンホイールとスポーツカーの“オールスターメンバー”を集めたチームは、IMSA DPiデビューイヤーとなった2021年は01号車キャデラックのみを走らせ、このクルマをバン・デル・ザンデとマグヌッセンに託した。

 今季、参戦2年目を迎えるCGRはシングルカーから2台体制へとプログラムを拡大。マグヌッセンがWEC世界耐久選手権でLMH規定のハイパーカーを走らせる、プジョー・ワークスドライバーとなったことから、昨年10月の段階でブルデーを01号車に迎え、2台目のペアには経験豊富なバンバーとリンを起用すること発表していた。

 そんなチップ・ガナッシ・レーシングは、現時点でロレックス24に参加する追加メンバーが、IMSAミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)のセブリング12時間とワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)にも参加するか否かを明らかにしていない。

 IMSA第2戦セブリングが行われる3月19日の週末は、インディカー第2戦テキサス(3月20日決勝)の開催が予定されている。

インディカー参戦2年目でチャンピオンに輝いたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)
2021年シーズンのIMSAでCGRが走らせた01号車キャデラックDPi-V.R

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