Jomonさんがやってきた! 三万年前のものづくり『THE FLINTSTONE 』

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自然や環境をテーマに毎週日曜日の夜8時から放送しているbayfm『THE FLINTSTONE』。

2022年1月2日のゲストは、縄文大工の「雨宮国広(あめみや・くにひろ)」さんです。

今回は雨宮さんが、現在進めているプロジェクト「Jomonさんがやってきた! 三万年前のものづくり」をクローズアップ!

写真協力:Jomonさんがやってきた! 三万年前のものづくり

●雨宮さんは去年の夏に「Jomonさんがやってきた! 三万年前のものづくり」プロジェクトをスタートさせました。来年の10月まで続くということなんですが、どんなプロジェクトなのか、まずは概要を教えていただけますか。

「ひとことで言いますと、全国の子供たちと石斧を使って、ひとつの丸木舟を作り上げるというプロジェクトなんですね。そして昨年の夏に丸木舟になる材料となる杉の木の命を子供たちと一緒にいただいて、今は富士五湖のひとつ、西湖という湖のほとりで、全国ツアーを前にして削り込みの作業を今、しているところです。これから今年5月に北海道に向けてスタートして、北海道から47都道府県を順番にツアーをしながら、子供たちが少しずつ丸太を削りながら、沖縄で最終的に完成させてその舟に乗るという、そういうプロジェクトですね」

●そもそもこのプロジェクトを始めようと思ったきっかけっていうのは、何なんですか?

「やっぱり命をいただくっていう行為をしっかりと受け止めて、その命を活かしたものづくりをしたいっていうことを思ったんですね。どうしても今、私たちのものづくりって本当にただのものとして見ていて、木にしても道具にしても、その命をいただくっていう行為になっていないと思うんですね。何故かっていうと、そのいただくって行為は相手に対して、あなたの命をいただいてもいいですかっていう対話をしなければいけないんですけども、その対話がなく一方通行で、力づくで、ある意味その命を奪い取ってしまっているというか、そういう形になっているんですよね」

●雨宮さんのプロジェクトに参加した子供たちの中には、将来“縄文大工さんになりたい”っていう子供もいたんじゃないですかね?

「そうですね。今の世界の目標が持続可能な暮らしですからね。やっぱり人間だけが幸せになる仕事ではなくて・・・地球の、いわゆる丸木舟って地球船そのものなんですよね! 実は」

●地球船!?

「丸木舟の中の全ての生きものが、楽しく仲良く面白く暮らせるものづくりって何かな? って考えたり、そういう風に出来るようにするにはどんな仕事があるのかなということを考えて、想像してもらいたいですね、これからの子供たちに」

*全インタビューはぜひタイムフリーでお聴きください。

<「雨宮国広」さん情報>
1969年生まれ、山梨県出身。丸太の皮むきをするアルバイトをきっかけに大工の道へ。古民家や文化財の修復に関わり、先人の手仕事に感動し、伝統的な手法を研究。そして石の斧に出会い、能登半島にある真脇遺跡の縄文小屋の復元を手掛けました。また、国立科学博物館の人類進化学者、海部陽介さんが進める「3万年前の航海〜徹底再現プロジェクト」で、石の斧を使いこなす縄文大工として、丸木舟を造る重要な役割を担い、一躍注目を集める存在になりました。
https://jomonsan.com/

<bayfm『THE FLINTSTONE』番組情報>
「地球を愛し、地球と遊び、地球に学ぶ。そして地球と生きる」。
番組テーマは「自然」や「環境」。
毎週日曜日20:00〜20:54オンエア!
1992年4月にスタートした長寿番組。2022年は30周年YEAR!
パーソナリティは小尾渚沙(三代目)。
自然&環境系ゲストのインタビューが大好評。
SDGs、気候変動、温暖化問題にもフォーカス!
選曲は内容にそった洋楽・邦楽のオールタイム・オールヒッツ。
番組名の「フリントストーン」は火打石。アメリカのアニメシリーズ
「原始家族フリントストーン(原題:THE FLINTSTONES)」にも\ちなんでいます。

番組HP:「読む、ザ・フリントストーン」

放送回のインタビューの書き起こしや情報、そして写真も掲載!
ぜひ「読む、ザ・フリントストーン」もお楽しみください。

THE FLINTSTONE

放送局:bayfm78

放送日時:毎週日曜 20時00分~21時00分

番組ホームページ

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※放送情報は変更となる場合があります。

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