栃木県内新たに69人感染 病床使用率上昇、警戒度レベル2目前 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は8日、新たに計69人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は1万5890人となった。新規感染者が50人を超えるのは3日連続。医療提供体制の負荷を示す指標の一つ、病床使用率は7日現在で18.8%に達し、警戒度レベル2(警戒を強化すべきレベル)の基準となる20%が目前に迫っている。

 新規感染者は10歳未満~80代の男女。居住地別では宇都宮市27人、真岡市6人、小山市、佐野市が各5人、足利市、那須塩原市、上三川町が各4人など。年齢、性別、居住地のいずれも非公表の感染者が1人いた。病床使用率は昨年12月下旬は5%前後で推移していたが、1月に入り上昇。県は20%を超えると「急性期医療などコロナ以外の医療に大きな支障が生じかねない」としている。直近1週間の検査陽性率も4.6%に達し、レベル2の基準である5%が近づいている。

 県と宇都宮市は8日、計352件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は53万6171件、退院者1万5599人、入院者109人、宿泊療養者63人、自宅療養者75人、入院調整中31人、重症者0人。

県内の新型コロナウイルス感染者(8日発表)

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