報道写真で振り返る2021年 横浜の日本新聞博物館で企画展

日本人メダリストらの活躍の瞬間をとらえた報道写真展=8日、横浜市中区の日本新聞博物館

 ニュース写真で昨年を振り返る企画展「2021年報道写真展」が8日、横浜市中区の日本新聞博物館(ニュースパーク)で始まった。事件・事故から自然災害、スポーツ、文化芸能まで、さまざまな瞬間を切り取った約300点を展示している。同館と東京写真記者協会の主催で4月17日まで。

 新型コロナウイルス禍でほぼ無観客で開催された東京五輪・パラリンピックのコーナーには、全体の半分近い約130枚で日本選手らの躍動を紹介。近くに住む飯島佳奈子さん(57)は「横浜スタジアムで行われた野球の試合を実際に見たかった」と話し、夏の熱戦の感動を振り返っていた。

 東日本大震災から10年を迎えた被災地や昨年7月に熱海市で起きた土石流災害の現場の写真も。友人と訪れた大橋律子さん(54)は「報道写真は災害現場の様子がリアルに伝わってくる。『わが事』として考えたい」と、一点一点食い入るように見入っていた。

 コロナ感染者の家族や医療の最前線を取材した写真記者が語る関連イベント「記者講演会」が15日に開かれる。会場は30人、オンラインは100人が定員で、事前登録制でサイト「Peatix」から申し込む。

 展示は午前10時~午後4時半(入館は同4時まで)。入場料は一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下は無料。月曜休館。問い合わせは、同館電話045(661)2040。

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