【新型コロナ】酸素測定「パルスオキシメーター」、自宅療養者から未返却7000台 「第6波が」神奈川県苦慮

自宅療養者に県が貸与しているパルスオキシメーター

 新型コロナウイルスの「第6波」に備え、自宅療養者に貸与している血中の酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」が返却されないケースに、神奈川県が苦慮している。

 今後のオミクロン株の感染拡大によっては療養者の急増が懸念されており、県は在庫不足とならないよう、療養期間終了後の返却を呼び掛けている。

 パルスオキシメーターは、指先で血液中の酸素濃度を測る医療機器。新型コロナは息苦しさや発熱といった自覚症状が現れずに重症化するケースがあり、容体変化の兆候をつかむ手だてとして活用されている。県は自宅療養者に対し、現在は1世帯に1台ずつ貸与している。

 ただ、県が用意している9万台のうち、約7千台は返却されていない。県は貸与時に返却用のレターパックを同封し、一定期間が過ぎればメールや電話で返却を求めているが、「壊れた」「なくした」などの理由で返却しない人もいるという。

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