横浜市営地下鉄の新百合ヶ丘延伸についての横浜市民の感想とその理由3選

これについて私の意見を端的に述べておくと、

すごく良い!!!

これに尽きる。まさに利便性向上という言葉がふさわしいと自分としては思う。

「すごく良い」という理由を3つ紹介する。

理由1 長らくの鉄道空白地帯に鉄道が通った

これが一番の理由。長年新百合ヶ丘周辺の地域には鉄道が通っておらず、基本的にバス移動となっており東京方面への通勤において他地域に比べて交通インフラが弱いという要素が少なからずあった。

「横浜市の鉄道空白地帯」 国土地理院 地図・航空写真閲覧サービスをもとに作成

ここで地下鉄が延伸され、あざみ野や新百合ヶ丘で他の路線に乗り換えて東京の副都心方面に行けるというのは非常に地域住民にとっても良いことだし、また地下鉄や小田急、東急も利用客を増やせるいいチャンスであると思う。

そのようにとらえ、この地域の交通インフラを充実させるうえで非常に大きな役割を担う延伸になるのではないかと思う。

また、地域住民の通勤においての利便性も向上する。

理由2「市内移動」の利便性が向上

もう一つの理由が、市内移動の利便性向上である。

どういうことかというと、おそらくこれは横浜市・川崎市をはじめとした神奈川県東部に住む人々にしかわからないことだろうが、この地域は東京方面への交通(縦の交通)がかなり充実している割には市内間の移動をはじめとした横の交通があまりないのが特徴なのである。

勿論相鉄や南武線のようにあるところはあるし完全にないわけではないのだが、それでもかなり充実した輸送力を誇る縦の交通に比べるとやはり弱いところが否めないのが現実である。

そこで、横の移動を支える横浜市営地下鉄がこの地域に延伸することで、横の交通がかなり充実するのではないかと思う。通勤のみならず、市内の交通を充実させることが東京に依存しない横浜の街を作るうえでも重要な要素になるのではないかと思うし、ここで市交通局がこういった延伸という形でこういった事業をしてくれるのは先進的ですごく良いことなのではないかと思う。

理由3 地域活性化

新百合ヶ丘エリアは、小田急線の拠点としてのみならず地下鉄の終着点という広域拠点としての役割も担うことになるし、あざみ野も地下鉄と東急田園都市線が交わる駅としての利便性を生かしながら街づくりをしていくことになる。その中でいかに交通の充実性を生かし有効的に開発をし、利便性を高めながら街の活性化をしていくかというのは、高齢化社会における必須事項となるし、また大きなチャンスだろう。

そしてイメージ戦略。川崎市麻生区・多摩区のエリアは藤子不二雄ミュージアムや岡本太郎美術館など、とても魅力的な施設もたくさんあるのだが、どうしても「東京の一部」のような、そういったイメージを持たれているのが現実ともいえる。それを払拭するうえでも大きな役割を担ってくれるのではないかと筆者は期待している。

やはり「横浜市営」という文字がつくことで「東京ではない」という主張をすることができるし、そこから川崎という街についても興味を持ってもらえるきっかけになると思う。

また延伸することにより、より市民自身のつながりが深まりながら地域活性化につながっていくのではないか。

一方でデメリットも

やはり一番懸念されるのは値上げだろうか。ただでさえ運賃が高めに設定されている地下鉄。建設に大きな費用がかかる中、値上げというのは避けられない部分なのではないかと思う。

そこが原因で市民に敬遠されるといったことがなければいいのだが、それに関しては今後の動向に注目が集まるところだ。

最後に

最後までこの記事を見てくださった方に感謝します。これから川崎北部地域がどういった変化を遂げるのか期待を込めて、この記事を終わらせていただきます。

【著者】はこはま

神奈川県東部で育ち、横浜に住む。関東地方、北海道地方を中心に色々な地方でマルチな視点から記事を執筆。Twitterフォローもよろしくお願いします!!

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