飲酒後事故の斉藤県議、進退明言せず 国民民主党の玉木代表は謝罪

斉藤孝明県議

 飲酒後に車を運転して物損事故を起こし、事故を申告しなかった国民民主党栃木県連代表の斉藤孝明(さいとうたかあき)県議(49)=宇都宮市・上三川町選挙区=は8日、下野新聞社の取材に対し、自身の進退について「支援組織などの意向を聞いた上で判断したい」と述べた。

 斉藤県議は「自分に厳しく対処すべきだというのが私の気持ち」と話す一方、「政党や議会、会派、支援組織などの意向を聞き、捜査状況も見ながら決める」との考えを示した。

 捜査関係者によると、斉藤県議は6日未明、宇都宮市内で乗用車を運転して道路脇の石塀に衝突する物損事故を起こした後、事故を申告せずに車を路上に放置して現場を離れた疑いが持たれている。飲酒検査では基準値以下のアルコールが検出された。

 県警は道交法違反(事故不申告、危険防止措置義務違反)の疑いで書類送検する方針。

 一方、国民民主党の玉木雄一郎(たまきゆういちろう)代表は8日、自身のツイッターで「事実であれば議員以前に人としてあってはならないことで、本人からの聴取も含め事実関係を速やかに確認の上、党として厳正に処分します。ご迷惑、ご心配を掛けた皆さまに心からおわび申し上げます」と謝罪のコメントを出した。

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