合格目指し頑張って 受験生らを応援 「貫通石お守り」配布 JR西日本糸魚川駅

 受験シーズン本番を控え、糸魚川市大町1のJR西日本糸魚川駅(菅田浩治駅長)は7、8の両日、北陸新幹線同駅改札口前で合格祈願の「貫通石お守り」を配布した。

受験生の家族らがJR糸魚川駅を訪れ、合格を願って菅田駅長から貫通石を封入した御守りを受け取った(7日)

 貫通石は北陸新幹線の高ノ峰トンネル(同市木浦―中浜間)の貫通地点で採取した石。「意志(石)を貫く」「見通しが明るい(貫通)」「願いが通じる(開通)」などの趣意で、毎年同駅が合格を目指して頑張る受験生らを応援しようと配っている。10年以上続いており、市内外に広く知られて人気が定着。

 これまでは先着順、数量限定で配布する形で行われ、朝早くから長い列ができていたが、昨年から新型コロナウイルス感染防止の観点で密にならないよう事前に整理券を配り、配布当日に整理券と引き換えで渡す方法に変更した。昨年は大雪の影響で当日受け取りに来られなかった人もいたため、今年は配布日を2日間設けた。

 今年用意したお守りは、12月中に配った整理券枚数分の307体。4日に同市一の宮1の天津神社で祈とうを受けてそろえた。7日午前9時から、袋に封入した貫通石お守りを菅田駅長が一人一人に配布。「人生の大事な節目。少しでも力になれるよう、願いがかなうように」と思いを込めて丁寧に手渡した。

 受験生の保護者や祖父母らが訪れ、「孫が高校受験。希望校に入れますように」と大事そうに受け取っていた。同市在住で上越市内に通学する高校2年生女子は「貫通石は有名。来年の大学受験に向けて貫通石をもらい、今年一年しっかり勉強を頑張りたい」と力を込めた。

© 株式会社上越タイムス社