映画『桃源郷的娘』は、「日活」社員太田慶監督が贈る「日活オマージュ」作品。男性機能を失った男の悲哀・葛藤を描いている。
川端康成の『眠れる美女』をモチーフに、アナーキー老人の爆走する性と妄想力を描いた艶笑コメディ。監督は日活社員の太田慶（『狂える世界のためのレクイエム』）。鈴木清順や神代辰巳へのオマージュなど“日活愛”あふれる本作は、カナザワ映画祭2018「期待の新人監督」に正式出品され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で北海道知事賞を受賞。
主演はコント赤信号の小宮孝泰（『星屑の町』）。ヒロインを演じるのは、浅草ロック座と大阪東洋ショーの踊り子も務めるセクシー女優の川越ゆい。主人公が公園で出会うガンジーを崇拝する若者役で永里健太朗、主人公の忠実な執事役でヘイデル龍生、行きつけの店・御影屋の女将役で三坂知絵子が脇を固める。
ジェイタメ編集部では、田村優夫役を演じた永里健太朗に見どころなど話を聞いた。
――『桃源郷的娘』はどんな映画ですか
太田監督の映画好きで、文学好きのオタク気質が色濃く反映されている映画です。EDを題材にした映画ってなかなかないですね。また、太田監督の世界観が凄いんです。
――永里さんの役どころは
生きることに対して執着がない、フラフラしつつも純粋で自由な男。小宮さん演じる老人と出会って、変な事に巻き込まれて行く青年です。
――見どころは
不思議な世界観です！ お金を凄くかけた作品でもないし、大スターの役者さんが出ている作品でもないけれど、やっぱりこの作品の世界観は唯一無二で良いなと思います。演じていても楽しかったですね！
――撮影秘話は
川越さんとのシーンで行った古民家は立派な建物で感動しました。公園でのシーンは夏場だったので、とにかく“蚊”が多かった！ 蚊取り線香を２～３個置いて撮影に挑みました。
――PRをどうぞ
太田監督が自分で脚本を書いて監督したという映画で、とにかく良い意味での“ぶっ飛んだ”作品‥唯一無二で「他にないね！」って言われる映画だと思います。監督の世界観が好きで、この人の映画オタク、文学オタクのところを表現できたらと思って演じております。是非ご覧ください。
＜プロフィール＞
永里健太朗（ながさと けんたろう）
ニックネーム：永里さん、健太朗
生年月日：1987年8月25日生まれ。34歳
出身：鹿児島県、高校卒業して上京
SNS紹介 @kurokishiken
――地元の美味しいものって？
「鶏刺し」地鶏の刺身です。上京したての頃、スーパーで鶏ササミが売っていたので生で食おうとしていたら、たまたま母と電話して「そっちでは生で食べれないよ！」と言われ食べないで済んだんです！危なかったです。「鶏肉が生で食えないなんて！」と凄い衝撃を受けました。
鹿児島の甘い醤油か、ニンニク醤油でご飯と一緒に食べるんです。子供の頃は、お正月とかに親戚で集まって父か祖父がその場で捌いていました。グロいとか、そういった感覚はまったくなく、お祝いのセレモニーって感じでした。
――永里流リラックス方法
ラジオが好きなので、好きなラジオ番組を聴きながら飯食って、ラジオを聴きながらぶらっと散歩して、日が暮れて来たら、ぶらっと赤ちょうちんに入って、何杯か飲んでもう一軒。“どこに行く”を決めずにブラブラします。
――好きなラジオ番組
TBSラジオの爆笑問題カーボーイ
――愛用品？
泊りで、どっかに行くときは必ず「マウスピース」を持って行きます。歯ぎしりが凄いみたいで‥役者仲間と飲んで泊まるときにみんなで雑魚寝するんですけど、必ず俺の歯ぎしりでみんな起きるのです！ 自分の歯ぎしりを録音したのを聞かされて、こりゃまずいと思って歯医者に行ったら、「相当すり減ってますね」って言われまして、それからマウスピースを使っています！ 最初は一週間でちぎれました。今は三代目マウスピース！？です。
■映画『桃源郷的娘』
【あらすじ】
老浮浪者が、公園のベンチで居眠りしている娘に恋をした。だが、浮浪者は既に男性機能を失っていて娘を抱くことが出来ない…。生涯の恋を叶えるために浮浪者が思いついた突拍子もないアイデアとは？そして「寝ているだけでお金持ちになってステキな彼氏が出来る」ことを夢見る「お気楽娘」を待ち受ける摩訶不思議な運命とは…？
【予告】
小宮孝泰 川越ゆい
永里健太朗 ヘイデル龍生 三坂知絵子
監督・脚本・編集：太田慶
配給・宣伝：アルミード
2018年／日本／カラー／16:9／57分 太田慶
公式サイト：
Twitter：https://twitter.com/tougen_musume
1月21日（金）よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開
