バスケットB3 長崎ヴェルカ首位キープ 岩手に89-63 今年初ホーム戦で白星

【長崎-岩手】第4クオーター8分、ヴェルカのガード松本がドライブインからシュートを決めて83点目=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)第14節第2日は8日、長崎市の県立総合体育館などで3試合が行われ、首位の長崎ヴェルカは岩手を89-63で下して、今年初のホーム戦を白星で飾った。これで4連勝となり、通算は23勝2敗。この日、試合がなかった2位A千葉(21勝3敗)との差を広げた。
 ヴェルカは前半、攻撃で精彩を欠いて苦戦。パスミスなどから岩手に得点機を数多く与えたが、松本、近藤らガード陣を中心にしたプレスディフェンスが機能して、前半を36-35で折り返した。
 第3クオーターは開始直後からヴェルカのペース。センターのカーターのダンクシュート、松本の2本連続の3点シュートなどで流れをつかみ、58-48とリードを広げた。第4クオーターもフォワードのギブスを中心に岩手の得点源の外国人センターを抑え、ギブス、松本、カーターで計5本の3点シュートを決めて突き放した。
 最終日は9日、各地で3試合を実施。ヴェルカは同体育館で岩手との2戦目に臨む。

◎ガード松本 抜群の安定感発揮
 今年最初のホーム戦を白星で飾った長崎ヴェルカ。岩手を63点に抑えるチーム一丸の堅守で、開幕からの地元開催試合勝利数を「10」に伸ばした。
 伊藤監督が「未熟さが出た」と振り返ったように、前半はミスやディフェンスリバウンドで苦しみ、昨年から課題となっている「立ち上がりの悪さ」を露呈した。その中で、抜群の安定感のあるプレーを見せたのが27歳のガード松本。3点シュートあり、ドライブありで、計6本のシュートをすべて成功させると、相手に攻撃権を奪われるミスもなかった。後半一気に突き放す原動力になった。
 今節は新型コロナウイルスの影響で計8試合が中止になった。スタッフ陣から信頼を置かれている背番号「1」は「不安定なシーズンでも、優勝、B2昇格に向けて、何があっても集中を切らさず、強い意志で試合に臨んでいく」と気合を入れ直していた。

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