早稲田大学、村上春樹ライブラリーで「キャンパスピアノ」開催

2021年12月23日、早稲田大学政治経済学術院は、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)にて「キャンパスピアノ」を開催した。全国で広まりつつある駅ピアノやストリートピアノの大学キャンパス版で、28名がピアノなどを演奏したほか、ポップスピアニストのハラミちゃん、ジャズピアニストの岩崎良子さんがゲストとして来場した。

今回のイベントは、2021年9月に開催された「早稲田大学政治経済学術院『つながる』イベント」企画コンペティションで、学生によって提案された企画を実現させる形で行われた。キャンパスピアノを提案し、最優秀賞を受賞したのは3人の政治経済学部4年生による「Team Pianoforte」。2021年10月に開館した国際文学館(村上春樹ライブラリー)の後援により、同館にて村上春樹氏が経営していたジャズ喫茶「ピーター・キャット」で使用されていたグランドピアノを使ったキャンパスピアノを実現させた。

当日は早稲田大学の学生と教職員、一般市民157名が来場。事前予約不要、演奏曲も自由とあって、クリスマスソングや流行の話題曲をアレンジする人も。菊池 柾慶さん(政治学研究科博士課程1年)によるヴァイオリンや、ロシア国立モスクワ音楽院を卒業し現在は大学生とピアニストの二足の草鞋を履く坂本 里沙子さん(早稲田大学文学部3年)の演奏など、28人が様々な楽器を披露し観客を魅了した。政治経済学部学術院の職員として勤務する傍ら、ピアノ奏者として数多くの大会で受賞経験を持つ佐々木 寛志さんはドビュッシーの「月の光」など2曲を演奏。「コロナ禍の中で学生さんをはじめ、皆さんとライブ音楽でつながれたのが最高に嬉しかった」とコメントした。

新型コロナウイルスによって人と距離を取ることや会話を控えることが求められている中で、キャンパスピアノは、誰かとリアルにつながりたい、感動を共有したい、自分を表現したいといった願いをかなえてくれるイベントとなった。“学生同士のつながり”はもちろん、“学生と教職員のつながり”も一層深まった1日となった。第二弾の開催も期待される。

参考:

【早稲田大学】人と人とのつながりを取り戻す!「キャンパスピアノ」を村上春樹ライブラリーで開催しました。

© 大学ジャーナルオンライン