アートなゴミ箱で村を美しく アンティーク調、特産イチゴのイラストも 宜野座村

 【宜野座】宜野座村の国道329号線と県道71号線が交わる道路沿いに、ひときわ目を引く大きなごみ箱が注目を集めている。そのごみ箱は鉄製で、枠が赤く塗装された珍しいごみ箱だ。
 信号待ちでふと、目を向けると、板材に芸術的なイラストと共に文字が目に入る。所有者に話をうかがうと、ごみ箱は同村惣慶区の男性が2006年に製作。古くなり処分を検討していたところ、現在の所有者が譲り受け補修を施し、よみがえった姿となって歩道沿いに設置された。
 ごみ箱の板材には、あえて廃材を使用し「トールペイント」という手法で、宜野座村の特産のイチゴを中心に、ブドウやラズベリー、バラの花をアンティーク風に描いている。見る人の心をホッとさせる。
 板材の文字には「Let’s clean ginoza」「Danke schon」と書かれており、宜野座村を美しくという願いを込め、収集する人への感謝の気持ちが込められている。
 (池邉賢児通信員)

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