高校女子サッカー 神村 16大会ぶり頂点、夏冬2冠 攻守に隙なし、アクシデント越え「最強」証明

© 株式会社南日本新聞社

後半、球際で激しく競り合う神村の選手=ノエビアスタジアム神戸

  サッカーの第30回全日本高校女子選手権は9日、神戸市のノエビアスタジアム神戸で決勝があり、神村学園が3-0で日ノ本学園(兵庫)を下して優勝した。神村の優勝は、夏に開催されていた2005年度大会以来、16大会ぶり3度目。昨夏の全国高校総体と合わせて「夏冬2冠」に輝いた。2大会ぶりの決勝に進んだ神村は、後半20分に稲田のミドルシュートで均衡を破ると、40分に愛川、終了間際に三冨がゴールを決めて突き放した。鹿児島県勢の同選手権制覇は、07年度の鳳凰以来14大会ぶり。

 ノエビアの借りはノエビアで返す-。神村は2年前に涙をのんだ決勝の舞台で雪辱を果たし、喜びを爆発させた。大一番で「複数得点、無失点」と文句なしの強さを見せ、昨夏の全国高校総体に続く2冠を達成。はじける笑顔で優勝カップを高々と掲げた。

 前半38分、思わぬアクシデントに見舞われた。センターバックの2年生・井手口が負傷交代。左サイドバックの古川がセンターバックに、右ウイングの黒岩が左サイドバックに回る。残り50分以上、未経験の布陣での戦いを強いられた。「ここで折れたら、相手の土俵に立たされる」(愛川主将)。苦しい時間を必死に耐えた。

 古川にセンターバックの経験はほぼない。それでも「1対1は負けない自信がある。(井手口)怜央の分まで無失点で抑えることを意識した」。他の選手も、自慢の走力に加え、球際で激しく当たり、こぼれ球を素早く回収した。DFリーダー神水流は「DFラインだけでなく、全員で体を張って守った」。

 4戦連続の3得点と攻撃力に注目が集まるが、準決勝、決勝は無失点と守備力も光った。寺師勇太監督は「田舎でも日本一がとれることを見てもらえた」と喜ぶ。苦境を越えた選手は、誇らしげに口をそろえた。「やってきたことが間違っていないと証明できた」

【神村学園の勝ち上がり】
・1 回 戦 1-0聖和学園(宮城)

・2 回 戦 3-2四国学院大香川西

・準々決勝 3-1修徳(東京)

・準 決 勝 3-0常盤木学園(宮城)

・決  勝 3-0日ノ本学園(兵庫)

優勝を決め喜ぶ神村イレブン=ノエビアスタジアム神戸
後半20分、神村・稲田が先制のミドルシュートを決める=ノエビアスタジアム神戸