郷土博物館整備で神奈川・座間市教委意見書 「延べ床面積縮小が妥当」

座間市内の空き施設などに保存されている民具などの収蔵品

 神奈川県座間市教育委員会は郷土博物館の整備に向けた意見書を取りまとめた。有識者の検討委員会から出された提言について協議、常設展示のイメージ図を作成する一方、延べ床面積を半減、保管状況が悪化する収蔵品を廃棄するための基準作りを求めた。策定中の次期総合計画(2023~30年度)に盛り込み、期間中の開設を目指す。

 同市の郷土博物館整備を巡っては、旧施設が1996年に解体以降、厳しい財政事情を背景に検討が長期に及んでいる。検討委が昨年3月に設置の必要性などを盛り込んだ提言書を提出、市教委は6月から12月の定例会で継続的に協議してきた。

 このほどまとまった意見書は、整備の必要性を了承した上で、財政負担が過大になる恐れがあるとして提言書に明記された3300平方メートルの延べ床面積を近隣市の資料館並みの1500平方メートルに縮小することが妥当とした。

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