一年の息災祈る みなべ町芝でどんど焼き

しめ縄を燃やす地元の住民(10日、和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県みなべ町芝にある金比羅神社前の公園で10日、新春の伝統行事「どんど焼き」があった。地元の住民らが正月飾りを燃やし、一年の無病息災を祈った。新型コロナウイルスの収束を願う住民もいた。

 例年なら、ぜんざいや焼き芋などの振る舞いをするが、新型コロナ感染予防の観点から昨年に続き取りやめた。

 朝から雑木や製材所からもらった端材を燃やし、各家庭から持ち込まれたしめ縄や門松などの正月飾りをたき上げた。寒風もあって勢いよく燃え、住民らは願いを込めて手を合わせていた。

 芝区の猪野佳優区長(67)は「地区の伝統行事を今年もできてよかった。予定していたぜんざいの振る舞いは、年末年始に新型コロナの感染者が一気に増えて取りやめることになったのは残念だが、正月に区民の親睦を深めるためにも来年はぜひできればと思う」と話していた。

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