〈新型コロナ〉新年会シーズンに打撃 予約キャンセル相次ぐ 糸魚川市内飲食店

 6日以降、連日新型コロナウイルス感染者が確認されている糸魚川市内は、飲食店などで新年会予約のキャンセルが相次いでいる。

 感染者の急増とともに8日から10日までの3連休は、会食の機会を自粛する動きが広がった。能生地域の割烹(かっぽう)では、同連休を含めて1~2月に入っていた宴会予約が全てキャンセルになったという。市の「今すぐUtage(宴)キャンペーン」利用の予約分も受けており、年末から少しずつ動きが戻ってきたばかり。「6日に市から(感染者情報の)放送が入ってすぐにキャンセルの連絡が来た。宴キャンペーンが始まったのに、結局、今年もまた」と2年続けてコロナの影響を受けて落胆していた。

 別の割烹でも、例年より少なかったが、12月中は忘年会利用があり、年明けの新年会に向けて回復の兆しが見えたところだった。直前のキャンセルは痛手だが、「これだけ市内で何人も続けて(感染者が)出れば仕方がない」と諦めの様子。

 糸魚川地域の飲食店関係者も同様に各種団体や企業単位の予約キャンセルを受け、「コロナ禍で個人飲食の動きは慣れてきたと思うが、宴会については今後しばらく新規の予約は見込めないだろう」と厳しい先行きを見据えた。

糸魚川駅(日本海口)前の通りに並ぶ飲食店。新年会シーズンの宴会利用が懸念された3連休(10日)

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