鈴木誠也、ジャイアンツ入りなら内野も兼務? 米メディア「実験する可能性もある」

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

ロックアウト前にZoomを介してビデオ面談を行った

広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手について、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が、移籍先についてジャイアンツと“好相性”であることを説明した。

ジャイアンツが鈴木誠に興味を示しているのは「11月から言われてきた」とした上で、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じたように、ジャイアンツはロックアウトが始まる前にZoomを介してビデオ面談を行ったチームの1つであること、ほかにもレンジャーズ、ヤンキース、ブルージェイズ、レッドソックス、マリナーズが関心を示していると報じられていることに触れた。

ジャイアンツはブランドン・ベルト、アンソニー・デスクラファニ、アレックス・ウッドと再契約、アレックス・コブをエンゼルスから獲得したが、2022年の総年俸にはまだゆとりがあるという。一方で「ジャイアンツは1億ドル(約114億円)を超えるような大型契約を結ぶことには前向きではないと報じられている」と見通しを述べた。

トレード・ルーマーズは、鈴木誠の契約を5年5500万ドル(約62億円)と予想。しかしMLBでの経験がないこと、またロックアウトにより異例のポスティングとなるために「他のFA選手と比べて複雑だ」としている。

「スズキとジャイアンツの組み合わせには十分なロジックがある」という理由として挙げられたのは、ジャイアンツが必要としている右打者であり「右翼手としてレギュラーを掴み、力を打線にもたらすことができる」こと。また最近7シーズンは外野しか守っていないが、三塁、一塁、遊撃の経験もあることで「ロースターに数多くのユーティリティ選手を抱えるジャイアンツが彼を内野で使う実験をする可能性もわずかながらある」という。

昨年8月に27歳になったばかりということもあり「早ければ来年にもワールドシリーズ制覇をもくろむジャイアンツの助けになる全盛期がまだまだ残っているはずだ」と期待した。

ロックアウト後に残るポスティング期限は20日間。「ロックアウトが長引けば、スズキがNPBに戻ることを選択しても全くの衝撃というわけではない」と広島に残留となる可能性にも言及した。(Full-Count編集部)

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