政府、大規模接種センター再設置の方針 11日にも岸田首相が表明

 政府は10日、新たな変異株により再び爆発的な感染拡大を見せている新型コロナウイルスに対応するため、大規模接種センターを再度設置し、リスクの高い高齢者らへの3回目の接種を加速させる方針を固めた。11日午前にも岸田首相が表明する見通し。

官邸で関係者、関係閣僚らと相次いで面会

 岸田首相は10日、公邸で後藤厚生労働大臣、山際新型コロナ対策担当大臣、政府分科会の尾身会長、アドバイザリーボードの脇田座長らと相次いで面会。現状報告を受けるとともに、尾身会長からは重症化リスクの高い高齢者に対する3回目接種の加速、飲み薬の供給スピード加速などの要望を受けた。

 政府首脳はその後、今後の感染対策について方針の再検討を行い、3回目接種を加速させるため、昨年をもって一度終了している大規模接種センターの再設置を行うこと、市中感染が始まったものの、引き続き水際対策強化の方針を継続することなどを決めた。11日午前にも、岸田首相自身が会見で詳細を表明する。

(写真/首相官邸ホームページ)

© 合同会社ソシオタンク