天空を駆ける!大歩危国見山スカイレース パート3 徳島県三好市 

徳島県三好市、大歩危峡エリアで、11月28日、初となるスカイランニングレースが行われた。山深く急峻な古道を通り、そびえたつ国見山頂上を周回する過酷なコースで多くのランナー達が競い合った。

国見山の天空から大歩危ゴールへ向かって駆け下りるランナー達

大歩危国見山スカイレース、全12.8kmを走り終えるランナーが次々にゴールのテープを切っていく。

ゴール付近のサポーター達は、山の上にランナーの姿が見えると、「もう少し!」「がんばれー」と声をかける。

ランナー達は皆、疲労の極みであろうが、満面の笑顔でテープを切り、そのたびにまわりから拍手が沸き起こる。

スタートしてからここで2時間が経った。すでに男性ランナー10名、女性ランナー2名がゴールしている。まもなくして、最終ランナーが国見山頂上を通過とのアナウンスが入った。

国内トップクラスの急峻な国見山古道 12.8kmを駆け抜けたスカイランナー達

ゴールを果たし、安堵の表情とともに談笑しているグループに話をうかがった。岡山県から参加のランナー達で普段から一緒にトレーニングを行っているチームだそうだ。大分早い時間にゴールし、この中から優勝者や上位入賞者がでている猛者達。しかし、彼らにも、標高差1200mを越える山頂までの、これほどまで続く上りは大変だったようだ。

スカイランニング協会代表の松本大さんもゴールした。そして、「うわー、楽しかった!」の歓声に続き、すぐに水分補給。ランナー達をサポートするためにコースを駆けてきた。

そして「本当にきついコースだった。」との言葉も。

しかし、スカイランナー達にとっては、限界を超えて、過酷なコースに挑戦するのが醍醐味だそうだ。強者達である。

「大歩危国見山スカイレース」結果と閉会式

イベントの最後には表彰式が行われた。男女各10位までが表彰台で笑顔を見せた。

優勝は、
女性部門 後藤涼子さん タイム 1時間52分48秒。

男性部門 薬師寺裕人さん タイム 1時間35分35秒。

山々のまち、三好市らしく、木製のトロフィーなどが贈られた。

年齢別クラス上位のアナウンスも行われたが、今回のこの過酷なコースに60代のランナー達も参加していた。
こうして、大歩危国見山スカイランニングレース2021は幕を閉じた。

大歩危国見山スカイレースは2022年にも開催予定! 新コースも検討中

スカイランニング協会によると、このコースのレースをまた来年に実施。そして、三好市の山深い地形を生かした、新しいコースのリサーチとレースの実施も検討しているようだ。

ぜひ、多くのスカイランナー達に三好市を訪れてもらい、天空を駆け抜けていただきたい。

【前回までの記事はこちら】
>>「天空を駆ける!大歩危国見山スカイレース パート【1】」 太鼓とほら貝が響き渡り、競技スタート
>>「天空を駆ける!大歩危国見山スカイレース パート【2】」 標高1490mの山頂まで古道をかけ上る!

大歩危国見山スカイレース

日本スカイランニング協会 https://Skyrunning.jp/

四国スカイランニング協会 https://human-power.wixsite.com/shikoku-Skyrunning/field

(取材・文: ショーン ラムジー、写真: ショーン ラムジー & 生野 明弘)

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