知事選 現新の動き相次ぐ 中村氏決意表明、大石氏に推薦状

 来月の長崎県知事選に向け、10日は現職と新人の動きが長崎市内で相次いだ。4期目を目指す中村法道氏(71)は後援会などの会合で改めて決意表明。医師の大石賢吾氏(39)は自民党県連の推薦状を受け取った。在京の会社社長、宮沢由彦氏(54)も同市などで市民団体と意見交換した。
 中村氏の会合は非公開。陣営関係者によると、約120人が出席。自民県連の推薦に納得していない同党県議14人も姿を見せた。中村氏は雇用創出や農業振興などの実績を挙げ、「不退転の決意で臨みたい」と述べたという。終了後、記者団に「態勢づくりを進めながら次の施策もしっかり考えたい」と述べた。
 一方、大石氏は自民県連と政策協定を締結。県連は今回、党本部には推薦を申請しなかったという。大石氏を推薦する県医師連盟の森崎正幸委員長も締結式に出席。記者団に「中村氏を12年支えてきたが、積み残された課題が多すぎる。決断力のある若い知事が必要だ」と述べ、資金面でも支える姿勢を示した。
 宮沢氏は11日に東彼川棚町の石木ダム建設現場を訪れ、反対住民と意見を交わす。


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