長崎県佐世保市八幡町の亀山八幡宮で10日、新春恒例の十日恵比須大祭が開かれ、多くの参拝者が商売繁盛や家内安全を祈願した。
一部の商家を中心に営まれていた「恵比須講」の輪が広まり、有志によって1929年に開いたのが始まり。現在は佐世保恵比須会(金子卓也会長)が新年を祝う地域行事として開催している。
2021年は新型コロナウイルス感染拡大のため、抽選会や餅まきなどの催しは中止に。今年は密集を避ける目的で舞台上からの餅まきではなく、餅を配る方法に変更。今年の祭主「大恵比須」を務めた橘髙(きったか)克和(よしかず)氏=佐世保卸団地協同組合理事長=らが参拝者に縁起物の福餅を丁寧に手渡していた。橘髙氏は「新型コロナが収束し、今年は人々の生活が良い方向に進んでほしい」と願いを口にした。
家族で訪れた小学5年の緒方友彩(ゆい)さん(11)は「今年は来ることができてうれしい。餅配りと抽選会が楽しかった」と笑顔を浮かべていた。
新年祝い「福餅配り」 佐世保・亀山八幡宮で十日恵比須大祭
- Published
- 2022/01/11 11:20 (JST)
- Updated
- 2022/01/11 11:45 (JST)
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